発想
シナリオ・センター代表の小林です。東京の感染者も今週は千人台になり、少し落ち着いたように見えていますが、またまた「緊急事態宣言」が、今月いっぱいまで延期されます。
もう掛け声ばかりの「緊急事態宣言」はおなかいっぱいですが、それでも感染を止めるためには無理してでもとは思っています。
でも、変な風に規制を緩くするのはあまり賛成できません。
やるなら徹底してやれよ!そのために国民にすべきことをちゃんとやれよ!といつも思います。
腹の足しにもならない緩和ではなく、何度も言いますが、国民一人一人がちゃんと苦しまずに生きていけるように、腹をくくって公助のありったけの力を見せてみろ!
ろくでもないお上たちの己しか見てない無様な姿に、今日もまた怒り狂いながら生き抜いてやります。
お上に殺されるのだけは死んでも嫌です。
企画
世の中の動きというのは、不思議と同じような流れになるものです。
だいぶ前から金継ぎがしたくて、きちんと教えてくれるところを探していたのですが、なかなか見つかりませんでした。
この夏、やっとみつけて早速教えていただきました。
そうしたら、急にここにきて金継ぎの教室のお知らせをあちこちで見かけるようになりました。なんとなんと、いつも「子どもシナリオ映画教室」をやらせていただいている川喜多映画記念館でも金継ぎワークショップを11月に。え、金継ぎブーム?
どういうのでしょうね。人は同じ時に同じ様なことを考えるようなのです。
もちろん時流に合ったものというのは、あるかと思いますが、人間の脳というのはどうなっているのでしょうか。
私は、人は皆一人一人違うからすべての創作も違う、その人にしか描けないものだと申し上げています。
でも、テレビや映画の企画を見ていると、どういうわけか同じような企画がダブルことが多いです。
「面白い、これでいこう」と動いた途端、他でも同じような企画が動いていることがわかり、ボツになることも。
案外、人は同じものを見た時に、同じような見方、思いに至ることが多く、更には同じような考え、同調する方が生きやすいと思い込んでいる節もあるので、なかなか人と違ったものを発想できないようです。
他人と違うことを考える、実行するというのはエネルギーがすごーくいるものです。
たまに、私の企画をとられた、アイデアを盗まれたという方がいらっしゃいますが、人は皆同じようなことを考えるのです。
なので、そこをもうひとひねり、自分の視点でみることをしないと、自分だけのアイデア、発想にならないのだと思います。
3行ストーリー大賞
先日行った「3行ストーリー大賞コンクール」は企画の肝を描いていただいたわけですが、820本も集まりました。
こんなにたくさん違うお話がと思うのですが、やはり同じようなかんじのものも。残念!!
その中で、「おっ!」と思わせられるもの、「こうきたかぁ!」という3行ストーリーが選ばれたようです。
3行ストーリー大賞 最優秀作品賞
最優秀作品賞 北川由美子さん『ふくら雀、死んだ』
私の好きな人は父の恋人で有り、母の恋人だ。
ポリアモリストの家庭で育ちながら、一途に蓮だけを愛する瑠璃。
蓮を自分のものにする為、瑠璃は狂気に身を任せ始める。
3行ストーリー大賞 柏田賞
柏田賞 マカロンさん『コ』
#コの付く疲れたコの付く疲れた人募集のSNS投稿で集まったシェアハウスCocoの住人。
婚活、子育て、小姑に疲れた人、コソ泥に疲れた人、CoCo壱に疲れた人が織り成す人間ドラマ。
柏田賞 内野絵里加さん『 定食屋のお品書に季節があるように』
涼の婚約者由美は、優しい彼の中に残る元彼女が気になっていた。
料理上手で自分と正反対な彼女の影に二人は次第に擦れ違うが、涼が彼女と別れたのには秘密の理由があった。
本数が多かったので、特別に『あらいスキで賞』(※特典はとくにありません)も。
あらいスキで賞 田島慎也さん『ガパオライス、始めました』
好きな女性客の為にガパオライスを出す事を決めた、豚カツ屋の店主。
元妻、ユーチューバー、常連のタイ人の力を借りながら完成を目指す。
自分の視点を磨くということがいかに大切か、企画を立てる都度に思うことです。
好みのものだけでなく、他人の作品(本、映像、美術など)にたくさん触れること、人の話をいっぱい聞くことが、自分の視点を磨く方法ではないかと思っています。
なにしろ頭を柔軟にしていないと他人と違った視点はもてません。
柔らかくやわらかく、固い頭はマッサージしましょう。
男と女は、家庭や仕事は、かくあるべきなんて思っている人、欲得ずくでしかものをとらえられない人は、まず、×です。