PR動画をコロナ禍のビジネスで活かすには?
シナリオ・センターの新井です。
2021年9月28日に、宮崎県中小企業団体中央会さまからのご依頼で、PR動画の作り方についてのセミナーを開催させて頂きました。
題して、
『決め手はシナリオ!効果があがるPR動画の作り方セミナー』
平日の14時~16時の2時間という業務時間に、50名以上の方に向けてPR動画の作り方について、お話をさせて頂きました。50名以上の参加者というのは、ご担当の今村さんからしても、びっくりの反響だったそうです。
セミナーのテーマとして挙げられた 「戦略的な動画活用で、コロナ禍のビジネスを乗りこえる」というのが、宮崎県のビジネスパーソンの皆さんに刺さったのかもしれません。
それだけ、このセミナーに対する期待は大きかったようです。
完全オンラインにて、実施した模様をレポートいたします。
=今回の概要==============
・サービス名:「『ずれない』PR動画」
・目的:PR動画の作り方についての研修
・対象:宮崎県中小企業団体中央会さま
・時間:約2時間
ビジネスシナリオの詳細 https://sites.google.com/view/biz-scenariocenter/home
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【セミナー担当の方に頂いた感想】
動画があふれている昨今、視聴者の記憶に残る動画は、何が違うのだろう、何を軸にして動画を作成したら伝わるのだろうという疑問から、今回のセミナーを企画しました。
「やっぱり、センスが一番なんだろうな」と思っていましたが、「何をどう伝えるかは、『技術』である」という新井先生の言葉に最初は「?」でしたが、話を聞き、事例動画を見ると「!」に変わりました。
これから、いろんな動画を見るたびに、今回学んだ「4つの型」と「起承転結」を思い出すと思います。とても勉強になりました。ありがとうございました。
オンラインで、宮崎県と表参道をつなぐ
今回は、完全オンライン開催となります。
宮崎県中小企業団体中央会がZoomのホストとなり、シナリオ・センターと参加者の皆さんを繋いでいただきます。オンライン開催とはいえ、いたってシンプルな建付けです。
今回の実施でわかったことは、ワークショップ型のセミナーでも、オンラインで十分に内容を伝えられるということです。そうすることで、結果的に、
「PR動画について知りたいけど、何から考えればいいんだ?」
「制作会社に依頼したいけど、それでいいのかな?」
「自分たちで、動画を作れそうな気がするけど……どうなんだろう?」
という全国にいる悩める方々の問題を解決できるのではないか、と思いました。
▼シナリオ・センター側のセット
カメラ・パソコン・ホワイトボード×2
受講者側は、PCのまえやモニター前で受講するだけ!
オンライン開催での工夫①
カメラはなるべくオンにしてもらう
Zoomだと、カメラをオフで参加される方もいらっしゃいますが、今回は、なるべくカメラオンでの参加を、以下の理由でお願いしました。
新井は、シナリオ・センターからひとりぼっちで講義をします。参加者の方々の表情がみえないと、話の内容がどのように届いているかわからないというのがあります。カメラオンになっていると、オンラインとはいえ、参加者の方々の雰囲気が伝わってきます。
その熱がこちら側にも伝わってくるので、どの話を厚めにすればいいかなど、判断がしやすくなります。結果、セミナー事態の内容が上がります。(なので、セミナーに参加される方は、講師はのせてなんぼ、というつもりで、大きく相づちをうったりするといいと思います)
カメラをオンにしてもらう別の理由として、参加者自身が他の方の表情が見えると、真剣度が高まるような気がします。「自分と同じような課題を抱えている人が、こんなに頑張ってるんだ」みたいな感じは、オンラインだからこそ、大切な要素だと思います。
オンライン開催での工夫②
双方向のコミュニケーションを心がける
オンラインでのセミナーは、一方通行になりがちです。ですが、それは、受講する方も講義する側もあまり楽しくありません。
そこで、今回の『決め手はシナリオ!効果があがるPR動画の作り方セミナー』では、なるべく受講者の方々に問いかけをして、考えてもらいながら進行しました。
セミナーの満足度も高くなりましたし、私自身、みなさんがどんなことを考えているのかがわかるので、どこを説明すれば、みなさんの頭の中がクリアになるのかが、わかった気がしました。
たとえば、PR動画の構成を考える際には、起承転結で考えます。という話をします。そのあとで、起承転結それぞれの機能の説明をします。
みなさんには、機能の説明をするまえに、PR動画において起承転結のどの部分が一番大切と思うかを、Zoomのリアクション機能を使ってアンケートを取りました。
起 15人程度
承 7人程度
転 10人程度
結 20人程度
ここまでお読みの方はどうでしょうか?
ここからわかるのは、
『起』は出だしだから、一番大切なんじゃないか?インパクトが必要そうだし。
という、みなさんの考えがわかります。
『結』も多くいらっしゃいました。『結』は結論の『ケツ』と同じ字なので、ここで結論を伝えるから大切だ、と考える方もいらっしゃるようですが、『結』の機能は結論ではありません。ここでも、みなさんの誤解がどこにあるのかが、わかります。
では、どこが大切なのかというと、PR動画で考えると、一番大切なのは『転』になります。『転』には、伝える側のテーマを伝えるという機能があるからです。PR動画を観たお客様に、何を伝えたいのか、ここがぶれてしまってはいい動画になりません。なので、『転』が一番大切ですよ、というお話をしていきます。
単純に『転』が大切だ、と答えを伝えるよりも、「自分はこう思うけど、他の人はどうなんだろう?」とワンクッションあった方が、興味が強くなります。
また、みなさんの意見を聞いてからの方が、こちらの説明にもその場で工夫を加えることができます。
コロナ禍も1年以上となり、だれもがオンラインでの環境に慣れています。そういった状況を考慮して、オンラインでも双方向コミュニケーションでの実施を心がけています。
▼以下のリンクの内容をより詳しく実施したのが、今回のセミナーです。
PR動画を作りたい!という方は、参考にしていただければ幸いです。
オンライン開催での工夫③
グループワークも取り入れる
セミナーでは、講師が延々と話をするというパターンもありますが、PR動画の作り方というのは、実践をしてみないことには、現時点で何がわかっているのか、いないのかを正しく判断することがはできません。
そのため、PR動画の4つのパターンの話と、それぞれのパターンにとって、構成のどの部分が大切なのかを話したあと、ワークシートを使って、みなさんにPR動画のシナリオを作ってもらいます。
時間は、15分程度と短い時間ですが、みなさんすでに何かしらのイメージがあるようで、どんどん動画のシナリオと、簡単な絵コンテまで作ってしまいました。
その後、12個程度のルームをZoom内につくって、それぞれのルームで共有してもらいます。あまり自己紹介の時間はとれませんが、動画の構成を通して、会社説明や商品説明までできてしまうので、むしろ自己紹介的なものは必要ありません。
グループワークがあることで、自分の理解度の確認もできますし、他の方の発表をきくことで、アイデアが湧いたりします。
参加者の皆さんの感想
○ 講師の先生の話が聞きやすかったし、トピックもよかったです。
○ 非常にヒントをつかめました。有難う御座いました。
○ 非常に分かりやすく、聞きやすかったです。
○ 先生がよかったです ありがとうございます
○ 起承転結がそれぞれの目的で異なることが理解できた。
○ シナリオ構成の理解が深まりました。
○ 具体的なパターンがわかった
○ 分かりやすくてよかった。ただ、全く知識が無かったもので、構成など何一つ思い浮かばなかったのでまた、このようなセミナーに参加したいです。
○ 動画作成における起・承・転・結の違いが理解できました。図解で分かりやすく示して頂きありがとうございました。
○ 商品を使ったレシピ紹介を主に YouTube で配信していますが、今後今回の受講内容を活かしながら取り組んでいこうと思います。
○ PR 動画を作成の仕方を判りやすくお教えいただきました。本日のセミナーを参考に今後の作成に活かしていきたいです。
○ 動画製作のポイントを学ぶことが出来た
○ ちょうど開発製品の PR 動画を作成するところだったので、大変、役に立ちました。活用させて頂きます。ありがとうございました。
○ プロの視点でシナリオ(起承転結)のポイントや重要性を解説いただき、非常に参考になりました。当社の HP に掲載している動画は私が製作しましたが、まだまだ当社の強みや他社との違いを伝えきれていないと思います。今日勉強させていただいたことを活かして、再度チャレンジしてみたいと思います。ありがとうございました。
○ 動画作りにおいて構成の基本となる4つのパターンをしっかりおさせていこうと思います。
○ 動画作成、興味持ちました。
○ 過去に知識なしに動画作成を経験していたので、とても有意義に受講させて頂きました。
○ 動画を自分で作る機会は今の所ありませんが、とても楽しいセミナーでした。起承転結を考えながら、今度はドラマや映画、CM を観たいと思います^^
○ これまでの動画作成に、起承転結を組み込んだ動画を作成していなかったので、とても勉強になりました。業者に依頼せず自社作成の動画を配信していく予定ですので、直接型と間接型をうまく使い分けていきたいと考えております。
○ PR 動画の構成の基本や作成の手法が知れてよかったです。先生のお話も楽しく、事例を見ながらだったので分かりやすかったです。
○ 構成の基本がよく判りました。 実践してみます。
○ 既に動画の制作配信をしていますが、動画の制作が目的のようになっていたため、構成を見直した方が良いことに気づけました。ありがとうございました。
○ 「技術」だけではなく「考え方」のセミナーであることにも感動しました。目からウロコ。
○ 先生の説明もわかりやすく、ワークも事前にいただいた書籍もありがたかったです。これからさらに先生の書籍を活用し動画作成したいと思います。ありがとうございました。
○ 会社もですが、自身の趣味を YouTube に投稿しています。根元がぶれている事に気付かされました。動画を作成する目的を再認識し、今日学んだ内容を活かしたいと思います。また、今後視聴する動画が、どの種類の動画なのかを考えながら視聴したいと思いました。約2時間の長丁場、ご苦労様でした。ありがとうございました。
○ PR 動画だけに限らず、消費者に向けた PR 方法について、普段聞けない内容だったのでとても参考になりました。
○ めちゃめちゃ勉強になりました。早速作っていきたいと思います。
○ 起承転結の「転」が大切ということに驚かされました。あとは、4 つの「型」を明確にすることの大切さがためになりました。先生のお話がもっと聞きたかったです!
○ とても分かりやすかったです。手段の一部。目的からブレ無いこと。訴えたいことが伝わってクライエントが考え余韻(楽しみ)の時間もサービスの一部。当事業としては間接と直接型が必要なのかなぁと思いました。
○ 二時間あっという間に終わりました。お話面白かったです。ライザップ風の動画つくってみたいです。
○ 分かりやすく、参考になりました。
○ とても興味深く拝見しました。もっと詳しく知りたくなりました!!
○ 本日は大変勉強になる内容でした。ふわふわとなんとなくあった、商店街を PR するためのイメージがもうすこし具体的になりました。今後の宣伝に生かしていきたいとおもっております。
○ 目的にあった動画作成手法が学べました。有難うございました
当日のレジュメ(2時間)
・目的の確認
動画をビジネスに活かすには?
コロナ禍になぜ、動画なのか?
社内で制作する方法
制作会社に依頼する方法
・自己紹介
シナリオ・センターとは
・動画の種類
PR動画は4タイプしかない!
何を、だれに向けて作るかを整理する
ドラマにみる構成のポイント
・4タイプごとによる動画作りのポイント
商品直接型は、アンチとテーマ
商品間接型は、結の余韻
理念直接型は、承と結
理念間接型は、承の伏線
・制作する場合
自社で制作する場合に、気をつけるポイント
制作会社に依頼する場合に、気をつけるポイント
・まとめ
動画作りの落とし穴
動画を作ることを目的にしてはいけない
広報は、企業のあり方を伝える手段
というのを、どうすればPR動画のシナリオを作ることができるのかを、具体的なシナリオの技術を使って解説をしていきます。
▼あわせて、以下のサイトもご参考にしてください。
社内研修Q&A(よくあるご質問)企業向けシナリオプログラムについて