シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。番狂わせも怪我人も多いけれど、日本勢が頑張っているウインブルドンのおかげで、眠れません。
今日は2回戦進出のクルム伊達公子さん、錦織圭さん、添田豪さんの試合です。テニスです。ウインブルドンです。
今年のウインブルドンは、ナダル、フェデラー、シャラポワの番狂わせ、アザレンカ初め怪我での棄権続出という荒れ模様ですけれど、一昨日は久しぶりに気持ちのよい試合を見ました。
クルム伊達さんが18歳を相手に44分で勝利、その後錦織さんがストレートで勝利。日本人の活躍を喜ぶとき、私って日本人だなあって感じます。(笑)だから、愛国心教育なんてしなくいいのです。
錦織圭君は、世界ランキング11位になったら、なんだか風格のあるテニスになった気がします。
圭君の若いパワーも魅力ですが、クルム伊達公子さんが大好きです。若い頃のプレイも好きでしたが、今のプレイはもっと好きです。42歳のテニス、若い人にはゼッタイできないプレイだと思うし、生き様がなにより素敵です。
人はそれぞれの年代で、場所で、生き方で変化していくのですね。
自分なりの変化を楽しむのは大事です。その時々を大事に生きることが、前を向くということではないかと思います。
過去は未来へとつなぎます。
日本映画専門チャンネルでは、オリンピック地決定の9月の合わせて、東京オリンピックが開催された昭和39年当時、30年代の映画を8月9月に放送するそうです。
「東京五輪音頭」市川崑監督の記録映画「東京オリンピック」をはじめ「ミスタージャイアンツ勝利の旗」、開業したばかりの新幹線をテーマにした「黒の超特急」などの他に、当時空前の大ヒットとなった「社長シリーズ」「駅前シリーズ」も放映するのだそうです。
「駅前シリーズ」は新井一が脚本、製作を手掛けた映画ですが、三谷幸喜さんに「喜劇駅前シリーズ」を超える喜劇を作りたいといわしめたほどのめちゃくちゃ面白い喜劇です。
昭和30年代は、映画全盛期。この時代の映画を観ておくことも、脚本家としての肥やしになると思います。
時を同じくして、鎌倉市川喜多映画館でも全盛期の東宝映画を上映します。
7月4日から9月1日「東宝映画のスターたち Part1」公開当時のポスター、雑誌などの展示もします。
また、7月21日は、「羅生門」からはじまり19本の黒澤映画を支えてきたスクリプターとして有名な野上照代さんが「東宝スター百花繚乱~今こそ語るスターたちの横顔」の講演もあります。
上映作品は、「宮本武蔵」(稲垣浩監督・三船敏郎主演・55年度アカデミー賞外国語映画賞受賞)「青い山脈」「続・青い山脈」(今井正監督・原節子主演)「蜘蛛巣城」(黒澤明監督・三船敏郎主演)「日本誕生」(稲垣浩監督・円谷英二特撮監督・三船敏郎主演 東宝映画1000本記念映画)「社長太平記」(松林宗恵監督・森繁久彌主演)「日本のいちばん長い日」(岡本喜八監督・三船敏郎主演)「ニッポン無責任時代」(古沢憲吾監督・植木等主演)「怪談」(小林正樹監督・新珠三千代主演・65年度カンヌ映画祭特別賞受賞)
詳しくは、川喜多映画記念館にお問い合わせください。0467-23-2500
鎌倉の小町通りの先にありますので、海を楽しみながら、お寺を巡りながら、1日取材DAYというのもありかもしれませんね。近くに鏑木清方の美術館もあります。
過去は未来を作ります。人だけではなく、作品という形でも繋いでいくのですね。
「古きを訪ね新しきを知る」