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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

歴史の重さ

日本映画作品大辞典(山根貞男編・三省堂刊)

来年は

シナリオ・センター代表の小林です。日本の四季はどうなったのでしょうか。夏から冬って感じですね。
明日は12月の寒さという予報です。
センターのスタッフは、ほぼ夏のままの人と、どうしようかと中途半端な人と、すっかり冬支度の人に分かれています。(笑)
温暖化のせいなのかはわかりませんが、これからきっとこういう多様化(?)もできてくるのでしょうね。
身体がいまいちついていけないという方が多く、風邪の季節でもありますし、くれぐれも気をつけてお過ごしください。

来年は寅年です。
私は年女になるのですが、しかし、ただの寅年ではない。60年に1回の五黄の寅で、420年に1回の壬寅なんだそうです。
私は、早生まれですから丑の方が多いので、反芻しながらどっしり座り込んでいて(見た目じゃないです)、いざという時には鼻面の寅として千里翔るという・・・のかな。(笑)
で、ちょっと調べたら、なんと来年は420年ぶりの壬寅、60年ぶりの五黄の寅と運気がいい年なのです。
壬寅は「陽気を孕み、春の胎動を助く」という、今までの苦難の道から、華々しく進むことができるという年。
420年前は、徳川300年の始まりの年にあたるのだそうです。
いまだ光は見えませんが、来年の干支に賭けてみたいですね。きっと明るい光が射してくることでしょう。
まずは、ハロウィンの日ですが、思いっきり仮装して、投票へ行く、変革の光を射しに行きましょう。

日本映画作品大辞典

作家集団の新井講師から、シナリオ・センターにすごいプレゼントをいただきました。
「日本映画作品大辞典」(山根貞男編・三省堂刊)
映画評論家の山根貞男さんが20年以上かけて編集されました。
ノンブルがないので何ページかはわかりませんが本の厚さは6センチになります。重~い。
それはそうでしょう。なにせ2万本近い作品項目があるのですから。
山根さんは「100年を超える歴史を持つ日本映画の全作品を一望できる書物にしたい。」と作られたそうです。

映画の誕生は1895年、フランスリュミエール兄弟がシネマトグラフを発明したところから始まります。
日本では、1908年牧野省三監督の「本能寺合戦」が最初の劇映画とされているのだそうです。
1920年代サイレント黄金時代を経て、1930年代トーキーの出現から、質的にも量的にも映画が娯楽として繁栄していき、戦争を挟んで1950年代に黄金期を迎え、紆余曲折はあるものの、現在に至り、映画は健在であると山根さんは書いています。
ただ、この膨大な資料でもすべてを網羅できておらず、ピンク映画、記録映画、アニメなどに限っては一部の収録になっているそうで、これを基礎過程として次につなげて欲しいと山根さん。
そりゃあそうです、この資料を作るのは生半可なものではありませんもの。
1999年に企画立案して22年、どんどん増えていく作品も入れこんだりと大変な作業だったと思います。
しかも、山根さんのこだわり、ただ作品を羅列しているのではなく、各作品にどんな映画かがわかるように解説までつけてあるのですから。
監督名を見出しとして索引していきます。
監督名索引ですから、残念ながら、脚本家を探すのはちょっと難しいですが、それでも、あ行の青柳信雄監督の作品を見ていたら、いくつも「脚本新井一」をみつけて、とても嬉しかったです。
とはいえ、私は拡大鏡を片手にではなければ探せないのですが。(笑)
この膨大な資料は、日本映画100年を語ります。
こうしたものを残しておくことはとても大切なことですし、膨大な資料を形にするご苦労はさぞかしと思います。
これをまた、若い世代が受け継いで、きちんと次へと残していただきたいです。
資料を隠蔽したり、破棄しないのが映画人の心意気ですから。

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