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「シナリオなんて難しそう」と思っているなら/切り口という考え方

「シナリオなんて難しそう」と思っているなら/切り口という考え方

「シナリオなんて難しそう…」「自分にはシナリオなんて書けるわけがない…」と思っているアナタ。心配いりません!シナリオの「切り口」という考え方を知ると、難しそうというイメージが変わりますよ。

シナリオ・センター創設者・新井一は、『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』などシナリオの書き方に関する書籍をいくつも執筆しています。また、『月刊シナリオ教室』でも連載ページをもち、シナリオの技術を解説していました。その記事は、いま読んでも全く色褪せていません。

そこで、当時の記事を皆さんにご紹介。「シナリオってどう書くの?」という初心者の方も、「一度学んだけど、忘れちゃった…」という方も、これを読めばシナリオ作りが一層はかどります!

「おや、まあ、へえ」

よく「おや、まあ、へえ」と言われます。「おや」でびっくりし、「まあ」で意外性があり、「へえ」で納得しなければいけないと言われています。

その条件を満たすにはどうするかというと、新しいアイディアを追及する方法として、切り口を考えたらどうかと思います。よく、切り口が甘いとかいわれる、あれです。辞書によりますと「物の断面、切った手並」とあります。本質を考えずに切った場所(描き方)によって、新しくするというのです。

切り口は3つあります。第一は「視点を当てた独特のものにすること」。第二は「どんな語り口にするかということ」。第三は「どこから始めるかということ」に心掛ければいいのではないでしょうか。

3つの切り口

第一の「視点を当てた独特のものにすること」。作者の考え方が多分に影響してきますが、これから採り上げようとする対象を、どこから眺めるかということです。例えば「グリコ事件」を採り上げてみると、事件を解明しようとする老刑事からながめることができます。また、被害者側から追求することもできますし、さらに、犯人側から描くことも、一つの方法です。それだけでなく、もっといろいろな面からも考えられます。

第二の「どんな語り口にするかということ」。例えば黒沢明の『羅生門』のように、一つの事件をいろいろな面から、何回も何回も繰り返して、果たして真実はどれであろうかという問題提起の仕方が、一つの新しい切り口を作っています。扇状回想法という語り口です。

第三の「どこから始めるかということ」。例えば伝記を描くのに、生まれた時から書くやり方が普通行われますが、『市民ケーン』では、死ぬところから始まります。そして、死ぬときにつぶやいた「バラのつぼみ」という疑問を追求しながら、やがて、彼の一生を浮かび上がらせるという手法を、生み出しました。これはトップシーンばかりではありません。各シーン、どこから出るのか、それによって新しい魅力が倍増されることになるのです。

同じ材料でもう一度眺め直してみてください。

出典:『月刊シナリオ教室』2001年5月号「新井語録」/2019年4月号「新井一.com」
次回は1月4日に更新予定です

「シナリオは、だれでもうまくなれます」

「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」と、新井一は言っています。“最初の一歩”として、各講座に向けた体験ワークショップもオススメです。
※シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は、オンライン受講も可能です。

詳しくは講座のページへ

シナリオ作家養成講座(6ヶ月)

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