シナリオ・センター

シナリオ・センター代表の小林です。東京感染者は1000人ずつ増えています。今日は東京感染者4051人、どうなることやらと思うばかりです。
今年も先が見えないゾーンに入ってしまいました。
とはいえ、せっかくの壬寅と五黄の寅の重なるめちゃくちゃ運気の良い年ですから、コロナにとらわれずに千里翔けていきましょう。
日曜日は144期シナリオ作家養成講座の無料説明会です。
この寒空の中コロナにめげずおいでくださる方も、オンラインの方も、ともに楽しみにしてくださっているようで、とても嬉しいです。
シナリオは先日も書きましたが、他人のことを考えないとできないものです。
自分だけの想いを発すればいいのではなく、他人とのかかわりあいの中で創られていくのがドラマですから。
閉塞感が漂う中、今こそ、一人一人がものを言わないとだめな時なので、自分の想いや考えを表現したいという方が増えていることが、とても心強いです。

今月号のドラマ誌で、作家集団の大前玲子講師が「トップ講師が語る脚本家デビューできる人、できない人」という誌上講座で語っています。
数多くの出身ライターを輩出してきたシナリオ・センターですが、1月号で新進作家インタビューを受けた出身ライターの本田隆朗さんがシナリオ・センターのお話してくれたことで、担当講師だった大前講師にオファーをいただきました。
ありがたいことです。誠実に受講生と向き合っている大前講師の姿勢を本田さんが理解してくださってのことですから。
シナリオ・センターの講師は、大前講師はもとよりすべての講師が一人一人に向き合っています。
それは、常に作品を描くことから始まります。
プロになる、うまくなるのは、頭の中だけで考えていてもできません。
書いて書いて書きまくる、そして、誌面で大前講師も言っていたように「他人に聴いてもらう、読んでもらう」こと。
客観的に自分の作品と向き合わざるを得なくなれば、絶対にうまくなる、他人の心を想像できるようになるのです。
講師は、常に誠実にひとり一人の作品と向き合います。それがシナリオ・センターのやり方です。

あずかりやさんの忘れ物

昨日、大山淳子さんの「あずかりやさん～満天の星～」（ポプラ社）のお話させていただきました。
「癒される」「心温まる」と思うのは、もちろん私だけでなく多くの読者が思っていました。
「あずかりやさんシリーズ」は、「読者メーターOF　THE　YEAR　2021」のジャンル別ランキングでシリーズ部門第2位にランクインしていました。やっぱりですね。

そうそう、とても大きな失敗をしました、私。ごめんなさい、大山さん。
「あずかりやさんに預けてみよう！キャンペーン」で「大切なあずかりもの」預かりますよとご紹介して、「私の預けたいものは、あずかってもらえませんでしたが・・・。(笑)」と書いたのですが・・・。
実は預かってくださっていたのです。
私が、すっかりリクエストしたものを忘れていたのです。
私のリクエストしたものは、2話目の「太郎パン」の中で元女優さんが持ってきていました。
「古い映画の台本」
まったく年始め早々の失敗。私は「わすれものやさん」を開業したいと思います。（涙）
でも、大山さんは、本当にやさしく「わすれるって、能力だと思います。私の周囲のわすれっぽい人はたいてい忙しく働いている人、開拓する人、元気な人です。生き生きと生きていると、忘れるんです。健全です。」って・・・。
もう、また泣いちゃいました。

「あずかりやさん」映像化して欲しいです。テレビドラマでも映画でも。
なぜなら、とても映像的なお話だからです。
だって、「おあずかりもの」のほとんどは小道具。
そう、基礎講座を受けた方はおわかりですね。
小道具に因縁をつけることで映像が立っていくんでしたね。ドラマが盛り上がるんでしたね。
まさに、映像！！ヒッチコックはいいます「映像は、小道具、小道具、小道具」と。
小さな商店街の古びた元和菓子屋さんにある「あずかりやさん」、静謐な盲目の青年というキャラクターも素敵ですし。
プロデューサーの方、是非ともいかがでしょうか。

あ、また忘れていました。
どうぞ、144期シナリオ作家養成講座無料説明会においでください。お待ちしています。（ふ～、大事、だいじ）