具体的に
シナリオ・センター代表の小林です。感染者数を問題にするのはおかしいという方もいらっしゃいますが、何を目安にすればいいのかわからないですから、とりあえずは見てしまいます。
今日の東京感染者数8638人。ま、注意喚起のバロメーターにはなるのかなぁとは思います。
でも、もし今自分が感染したら、どこでPCR検査が受けられて、どこに入院できるのか、具体的なことは全くわからない私です。わからないのは私だけでしょうか。
PCR検査を無料で受けたとか有料でうけさせられたとか、ニュースを見てもなにがホントで、なにをどうすればいいのか、何を信じて動けばいいのかまったくわかりません。
今朝ちらっと国会中継を見て思ったのですが、誰一人具体的な答弁をしない、記者会見などでも思うことですが、マスコミも誰も指摘しないというのは、皆さんはそれでおわかりになるということなのでしょうか。
伝える力に欠けているのか、伝えたくないのか、具体的なものを持っていないのか・・・。
先が見えないことの不安もありますが、具体的な対処法が見えないことの方がよほど怖いです。
漠としたものしかみえない、わからないことが一番不安を募るのですが。
添削とか講評と同じだと思いました。
「キャラクターがとてもよく出ていました。」「課題がよく書けていました」だけではなく「どこにキャラクターがよく出ていたのか」「どこに課題のコンセプトがでていたのか、どうシーンが描けていたのか」「セリフのなにが響いたのか」「なぜなのか」具体的な指摘ができなくては、添削とはいえません。
具体的に指摘することで、初めて見えてくる、知ることができるのだと思います。
とても難しいことではありますが、私たちシナリオ・センターの講師は、そこを目指しています。
様変わり
シネコン各社で、レディースディ、メンズディ、夫婦50割引きなどをとりやめて、新たに性別を問わない鑑賞料金の割引が定着してきたそうです。
ジェンダー平等の観点から「TOHOウェンズディ」のように、曜日での割引に変えました。
シニア割引はまだ健在で、シニアの私としてはホッ。
でも、年齢別は差別には、つながらないんですかね。(笑)
まあ、どんな形でも割引があるのは嬉しいものです。
昨日、出身ライターの渡邊眞子さんの「ムチャブリ!私が社長になるなんて」(NTV)を拝見していましたら、新規フレンチレストランをオープンするお話で、20代、30代を取り込むコンセプトで作り上げたのですが、大手ライバル店にお客を持ってかれ、急遽土日ファミリー割引をして起死回生を図るというものでした。
マーケティングの世界では、年代を絞るというのは当たり前なのですが、今やそれも崩れてきているような気がします。
テレビドラマも、ちょっと前まではF1層はもっとも重要なターゲットだといわれてきましたが、昨今では、F1層の10代から20代、30代前半はテレビ離れが多くなっているようです。
年寄りといわれる年代は、60代以上で一緒くたでしたが、60・70・80・90代ではまったく違います。
元気で新しいことに積極的に動く人と消極的な人、その差はすごいです。
60年代以上などという大雑把なくくりでは、物事の本質がわからなくなります。
広告界では、若者向けはネットで、テレビは中高年齢層向けにしているようですが、確かに年齢的に消費行動は変わるかと思うのですが、ドラマとか映画とかはどうなのでしょうか。
様変わりは、どんどん早くなってきています。
なので、常にアンテナを張り巡らし、変化を読み取っていかなくてはなりません。
流れがどんどん速くなっているだけに、しんど!(笑)
でも、新しいことについていくだけでは終わらない、今まで先人たちが培ってきたものも大切にしないといけません。
歴史や経験、行事、成り立ちなど等過去を知らないまま、古いからと切り捨てるのではなく、積み重ねることによって、新たな発想が生まれるのだと思います。
「古きを温ね新しきを知る(温故知新)」は、創作者としての姿勢だと思うのです。