小説家志望の人が、シナリオの技術を身につけても意味ない?
シナリオ・センターの新井です。
数年前から小説家志望の方が、シナリオ・センターを検討してくださることが多くなりました。そして、2021年からその数が、また増えたような気がします。
そこで、小説家志望の方が、シナリオの技術を学ぶ意味はあるのか、ないのか検証してみたいと思います。
シナリオ・センターの基礎講座では、何が身につくのか?
そもそも、シナリオ・センターの基礎講座では、何が身につくのかをお伝えします。
シナリオ・センターには、3種類の基礎講座があります。6ヶ月間のシナリオ作家養成講座(ハイブリッド型※)、2ヶ月間のシナリオ8週間講座(ハイブリッド型※)、そして6ヶ月間のシナリオ通信講座です。
これらの基礎講座では、映画やテレビドラマのシナリオを、魅力的に書くための技術『シナリオの基礎技術』を学びます。『シナリオの基礎技術』は、シナリオ・センターの創設者新井一が、脚本家、プロデューサーとしての経験をもとに、後進を育てるために体系化させました。
シナリオは、映像表現といわれます。一方で、小説は文章表現といわれます。そのため『シナリオの基礎技術』は、映像表現のための技術になります。
その意味で、小説志望の方が、シナリオ・センターで映像表現を学ぶ意味はあるのか。不安になる点ではないかと思います。
※ハイブリッド型=「通学」と「オンライン」併用の授業スタイル。
物語をつくるとは?
映像で表現するシナリオと文章で表現する小説では、表現の方法は異なります。
ですが、シナリオも小説も、描こうとすることは『人間』です。『ドラマとは、人間を描くこと』といわれます。つまり、シナリオも小説も、表現の手段が異なるだけで、表現する目的は同じということです。
シナリオ・センターの講座では、みなさんが描こうとする『人間』を、映像表現という手段で、どう描けばいいのかを伝えていきます。そのため、小説家志望の方でも、『人間』をどう描けばいいのかということを、映像表現の技術を通して、身につけることができます。
シナリオの技術とは?
たとえば、どんな技術がシナリオ・センターの基礎講座で、身につくのかというと……
・登場人物を魅力的に描く方法
・登場人物の出し入れ
・構成の立て方
・セリフを魅力的にするための方法
・映像的な表現で、心情などを表現する方法
※小説も、読者に情景や状況を伝えなければいけないから、必要ですよね。
などなど、創作に必要なことはすべて身につけることができます。
実際に出身ライターで、小説家として活躍している方々や、アニメシナリオやマンガ原作、舞台脚本、ラジオドラマなどで活躍している方々は、学んだ映像表現の技術を、ご自身の活躍したいフィールドに引き寄せて活用しています。
身につかないことがあるとしたら?
シナリオ・センターの基礎講座を受講して、小説を書くうえで身につかないことがあるでしょうか。
ひとつだけ、あります。
それは、文体です。
文体については、シナリオ・センターでお教えすることはできません。(おそらく、どんな小説講座でも難しいのではないかと思いますが……)
文体は、ご自身で小説を書いていく中で、身につけていくしかないと思います。なので、文体はお伝えできません。逆にいえば、文体以外の小説の創作に役立つすべてをお伝えできます。
小説家志望の方で、シナリオ・センターの講座をご検討の方、ご参考にしていただければ幸いです。講座の受講まえに、『シナリオ・ワークショップ』もございます。ここら辺の話も詳しくお話しています。
みなさんの創作の日々を、応援できればと思っています。シナリオ・センターの新井でした。
※シナリオ・センター出身小説家のコメントをご紹介しているページもご参考までにご覧ください。
>>出身脚本家・小説家コメント記事一覧/シナリオの技術を活かして
小説家の志望の方にも、シナリオの技術は有効です!
「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」と、新井一は言っています。
“最初の一歩”として、各講座に向けた体験ワークショップもオススメです。
※シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は、オンライン受講も可能です。
詳しくは講座のページへ