ちょっとだけ
シナリオ・センター代表の小林です。今朝、北の丸公園の科学技術館へ、iPad基本講座を受講しに行ってきました。北の丸公園は、日差しが暖かく、春がもうそこまでのような気配でした。
知らないことを教わってお日様を浴びると、ちょっと頭がよくなった気がして嬉しくなりました。(笑)
ホントに気持ちよく春を迎えられたらいいのにとしみじみ思います。
1都3県は、マンボウ延長を国に要請しました。
「このままだと在病床使用率は50%を超えており、高齢者を中心とした重症者の増加により、依然として医療提供体制がひっ迫している」と。
何を他人ごとのように言っているのだと思います。
下々の我々に言うだけでは何も変わらないのです。
「病床はもとより、検査キッドもワクチンも足りないって、この2年近く何をしてきたの」と、毎日毎日怒るのは、疲れました。
ホントにばかばかしくなるほど疲れました。
それでも、声を上げ続けることはやめない、やめてはいけないと思っています。
「しかたないよね」「どうせ」「伝わらない」そう思ったら、もう終わりだと思っています。
こんなところで、こんな私がいくら叫んでいてもと思っても、どこかで小さな声もいつかまとまれば大きな声になることを信じたいです。
私は、私の想いをちゃんと言い続けたいと思っています。
ものを書くことを生業にしているのですから、せめて想像力を精一杯広げて、人を、命を大事にできる社会に向かって発信し続けるべきだと思っています。
端的に見る
新井一は、ひたすらひたすらシナリオのことを考えていました。それは恐ろしいほどで、亡くなる直前も基礎講座の大幅改善を考えていました。
彼の疑問はただ一つ。「こんなにシナリオの技術をきっちり教えているのに、全員プロになれていないのは、教え方に問題があるのではないか」で、カリキュラムの改善や内容の吟味を続けていたのです。
もう少し神様が、大目に見てくださってあと半年でも寿命をくださったら、基礎講座はもっとよくなっていたかもしれません。
受講生全員プロになれるはずだと本気で思っていましたから。
「ドラゴン桜」的思考だったのかも。(笑)
で、新井は10則集を作るのが好きでした。いろはがるたを作るのが好きでした。
なんでかなぁといつも思っていたのですが、なんとなくわかりました。
端的にまとめることで、自分の視点をはっきりさせることができ、何をしたいか目的が明確になるからです。
私は、最近社会に対しての怒りをぶつけることが多いです。このぶつけ方でいいのか・・・?
じゃあ、社会劇を作るにはどうするのだと、新井の遺してくれた資料をあさりました。
ありました、社会劇10則。(笑)
視点をはっきりさせること
視点がテーマになる
社会的テーマは抽象的であるから具体化すること
小道具などが有力な表現武器となる
感情に乗せることが必要
笑いの要素も入れること
文献資料は貪婪に漁る
ハンティングはちゃんとする
人物表を創らないと感情がおろそかになる
サスペンス的要素も入れる
時々、新井語録をひっくり返してみたいと思います。
物事を考える、社会を見る視点を学びたいです。
新井の遺したものを使って、全員プロにしたいのです。
できるはず。
創立当時、新井一は「映像界をセンターのライターで席捲する」と言っていました。
夢物語だと聞き流していましたが、今、コンクールの9割を受講生が、映像界の7割を出身ライターが・・・ちゃんと現実になっています。
だから、きっと、「受講したら全員が当たり前のようにプロになれる」新井の遺志を継いで、そんな技術を、やり方を、創るぞぉ!!。
夢は夢を見ないと叶わないから。