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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

変化

昔懐かしのゼミ風景・・・といっても3年前(出身ライター清水有生さんのゼミ)

様変わり

シナリオ・センター代表の小林です。今日の東京は暖かく穏やかな昼下がりが楽しめました。
コロナ感染者も緩やかな減少とかでこのままでいけば・・・と日々期待してしまう自分がいます。
もうコロナも長いですから、さすがに今年こそはと思います。

久々にシナリオ・センターにおいでくださる方が、異口同音にびっくりされるのは、教室内の形態の変化。
大きなモニターと、PCにカメラにマイク。ロの字になっていた机はなくなり、講師用の机一つに、デスク付一人椅子がばらばらという感じで(ソーシャルディスタンスでおいたつもりですが)おかれていて・・・、ほとんどの方が一瞬目を丸くされ、足を思わず止めます。
だって、景色が全く変わって、どこに座ったらいいかもわかりませんものね。(笑)
この2年の間で、シナリオ・センターの周辺も様変わりしていますが、センターは事務局までは今まで通りですが、教室に一歩入ってみれば、かなりの様変わり、驚かれるのも当たり前です。
講座も、ゼミも、通学&オンライン(WEB)のハイブリッド授業となりました。
緊急事態になればオンラインのみ、蔓延防止の時はハイブリッドで行っていますが、すべてが解除になっても、ハイブリッドのままで行うようになります。
オンラインのおかげで通学できない遠方の方も参加されるようになりましたから。

コロナ禍でも、すべてが悪いわけではありません。新しいシステムのチャレンジが功を奏している部分もありますし、世界各国から、日本のどこからでもご参加していただけていますし。
でも、今までのアットホームな雰囲気を楽しんでくださっていた方には、ちょっと違和感があるかもしれません。
私だってまだまったく慣れません。(笑)
昔のよさと今の良さを、どうにかうまく合わせて、今まで以上にアットホームな誰をも受け入れられる気持ちの良いゼミ教室でありたい、講座でありたいと、まだまだあれこれ試行中です。
受講生の皆さんには、折々の変化を楽しんでいただければ嬉しいです。

ドラマとは変化である

「ドラマとは変化である」
ドラマを考える10の法則のひとつ、新井の名言です。
現場で使われている「柱」も実は新井が作った言葉ですが、60年以上当たり前に使われているのと同じように「ドラマとは変化である」も当たり前のように言われます。
この「ドラマを考える10の法則」は、シナリオの根本ですので、常に頭の片隅に置いておいて欲しいです。

法則1 ドラマとは真実の人生を描くことである。
「真実」と「事実」を混同するなと言っています。ドラマは事実の現象を追うのではなく「人生ってこんなもんだ」とか「人間って本当はこんなに浅ましいもんだ」とかいう描写は、実は真実です。それを追及するのがドラマでなければならないのです。
法則2 感動がなければドラマとは言えない。
感動もいろいろな形がありますが、ドラマには必ず人の心を動かす要素がなければ意味がないのです。
法則3 ドラマとは変化である。
感動をするということは、変化の瞬間を見た時なのです。
法則4 ちゃんとした動機がなければ白けるだけ。
ご都合主義のストーリーでは感動は呼びません。行動には常に動機があります。
作者の都合でストーリーを進行させてはいけないのです。
法則5 人物が描かれていなければドラマではない。
どんなまじめな人の心にもほんのわずかな心の隙から、もう一人のリアルな実像が描かれていなければいけないのです。
法則6 波乱万丈をドラマと間違えるな。
ドラマにとって必然性がないにもかかわらず波乱万丈にしても、盛り上がるのではなく白けるだけです。
法則7 ドラマは観客のためにある。
観客のことを忘れるとひとりよがりになりがちです。
法則8 新しきこと、珍しきこと、面白きことは必須条件。
世阿弥の言葉ですが、ドラマには常に新鮮なこと、興味のある(珍しい)こと。面白いことという要素が含まれていなければなりません。
法則9 説明でなく描写せよ。
ドラマにおける表現の武器は、人物と背景でしかありませんが、それらを映像で描写していかなくてはなりません。
法則10 視点を持つことが作家である。
話のネタを数多く探すことはいいことですが、何故その材料を取り上げたのか、私はこう考えたからという見識がなければ人を感動させることはできません。
こうした視点をもって、初めて「作家」となるのです。

この春、気分一新して、はじめの一歩を踏み出しましょう。新たない1ページを描きましょう。
ウクライナに平和を。

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