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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

明暗

映画「大河への道」

怒り

シナリオ・センター代表の小林です。表参道は雨です。5月になっても初夏のような気分がしないです。
でも、車で千鳥ヶ淵のところを走っていたら、薄く開いた窓から緑の気がわぁーっと入って来て、ああ、新緑の香りだぁと思わず深呼吸してしまいました。季節はちゃんと巡っているのですね。
日本の四季を愛でることができるよう、俳句の季語が死んでしまわないよう、温暖化に歯止めをかけないと文化が衰退してしまいそうです。

それにしても、毎日、腹立たしいことが多いですね。
ついこの間、初めてお目にかかった受講生の方に「小林さん、いつもブログで怒っているので、怖い方かと思っていましたけど、お会いしたらイメージが違いました」って、言われちゃいました。
イヤだぁ、私穏やかな人間なんです、ホントは。いかん、いかん、怒らないようにしなくては。(笑)
でも、世界人権宣言第19条にもあるように「言いたい、知りたい、伝えたい」は、私たちの権利です。
世界人権宣言は、詩人の谷川俊太郎さんが、子どもにもわかりやすく訳してくださっています。
「私たちは、自由にいう権利があります。誰もがその邪魔をすることができません。人はみな、国を越えて本、新聞、ラジオ、テレビなどを通じて情報や意見を交換することができます」
当り前のことと思うことが、どこの国もできていない、悲しいことです。
だから、言いたいことは言います、やっぱり。(笑)

今日の怒りは、細田衆議院議長のセリフ「100万しかもらってない」に向けて。
どの口が言うのかい!特に「しか」でぶちぎれてしまいました。
生活保護費、単身者はほぼ10万しかもらっていない。
日本の平均年収男性423万、女性350万しかもらっていない。非正規の方はこの半分しかもらっていない。
子どもの命を預かる保育さんは、月収26万をもらっていたら良い方なのだそうです。
こういう時に使うのですよ、「しか」は。

こうした発言をスルーしてはいけないと思います。
自分たちの利益だけ追っている人たちが、お上なのだと、下々が気がついて、私たちの権利を正さないと。
議員なんてこれ以上減らしたいことはあっても増やす必要なんて全くありません。
増やすなら、命に向き合っている、未来のこどもに向き合っている人たちが安心して働けるように、賃金を増やしてください。
議員は最低保証(生活保護費など)で、いいのです。これで、生活をしてみなさい!!
それからでしょ、「しか」は。

笑顔

怒りすぎたので、気分の良いお話を。(笑)
出身ライターの吉田玲子さん脚本のアニメーション映画「岬のマヨイガ」がアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門コンペンティション作品にノミネートされました。
2017年にも吉田さんは、「夜明けを告げるルーのうた」でグランプリに輝いていますので、今度もと期待は大きいです。

アニメといえば、5月20日から公開の「ハケンアニメ!」が公開前から評判なのだそうです。
こちらは、劇中アニメはありますが、アニメ制作のお話。
辻村深月さんの小説が原作で、プロット・脚本は出身ライターの政池洋佑さん。
政池さんは、現在テレビドラマ「寂しい丘で狩りをする」(テレ東)を書かれており、「スナイパー時村正義の働き方改革」で民放連ドラマ部門最優秀賞を受賞されています。

アニメの頂点「ハケン(覇権)アニメ」をめぐりアニメ業界で働く仕事人たちの熱い戦いを描いたお仕事ムービー。
同じ時間帯に放送されるアニメ「サウンドバック奏の石」の新人監督と「運命戦線リデルライト」の天才監督の火花を散らす戦いを描いた作品で、「自分も頑張ろう」と奮い立ちながら、試写室を後にする人が続出したとか。
政池さんは、相当熱いシナリオを描かれていらっしゃるようです。
「描くことの壁は、描くことでしか越えられない」
映画の中で、悩む天才監督のセリフです。なるほど!
政池さんのセリフ、ライターを志している人にもライターの人にも刺さりそうですね。

「ハケンアニメ」5月20日公開が楽しみですが、森下佳子さん脚本の「大河への道」、宮本武史さん脚本の「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」も同日公開です。
どの作品から見ようか、出身ライターの方々の活躍ぶりに、頭を悩ます毎日です。

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