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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

さまざま

ドラマ6月号

沖縄の50年

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は沖縄返還50周年でした。
戦後27年経った1972年にアメリカの統治下から日本へ返還されたのですが、返還記念のニュースを見ながら、沖縄県民の想いはいかなるものかと思いました。
日本に返還されてよかったのでしょうか。つい、そんな想いも・・・。
50年経っても念願の「基地のない平和な沖縄」にはほど遠い沖縄、県民の中には祝えない気持ちの方も多数いらっしゃるといいます。
敗戦から27年もアメリカに統治され、やっと日本へ復帰となった時、自衛隊の駐屯を「日本軍」がまたくるのだと沖縄県民は、怯え、反対したそうです。
日本軍に、いや日本国に沖縄の方々にいかにひどい扱いをされたのか、極端に言えば多くの沖縄県民を殺されてしまったという事実の傷をまざまざと感じさせられました。少なくともお上は、こうした沖縄県民の心の傷を見据えるべきです。

出身の五十嵐巧監督と脚本家の柏田道夫が今作っている映画「島守の塔」は、沖縄県民を戦火から守ろうとした知事の島田叡と警察部長荒井退造の姿を描いたもので、二人はアメリカだけでなく日本からも沖縄県民の命を守らなければいけなかったという事実を描こうとしています。

過去を知れば知るほど、ひとたび何かあればまた沖縄が日本を本土を護る壁にされるのでは、捨て石にされるのではという不安を持たれる沖縄県民がいらしてもまったく不思議ではありません。
私たちは、そういう事実を含めて沖縄の現実を、沖縄の心をちゃんと知らなければと思います。心から日本へ復帰できてよかったと思ってもらえる日を目指すために。

活躍掲示板

本日、ドラマ誌6月号が届きました。
ページをめくっていたら、出身ライターの清水有生さんがインターネット配信ドラマを初執筆したインタビューと脚本掲載から始まっていました。
そして、ライター掲示板には、7人の脚本家のうち5人の方がセンターの出身ライターの方々。
荒井修子さん、いとう菜のはさん、入江信吾さん、柏田道夫さん、野口卓さん、福田裕子さん。
どんなにシナリオ・センターの出身の方々が活躍しているのだって感じですね。ちょっと自慢!?(笑)

清水有生さんは、30年を超える脚本家人生で初めて、ひかりTVでオリジナルドラマ、BOYANDMEN(ボイメン)を主人公の「Re:member~サイカイ~」配信ドラマを書かれたそうです。
アイドルの彼らをあえてラブストーリーではなく男だけのドラマにするなど清水さんらしい切り口で創られていて、テレビではできない挑戦ができたとおしゃっていました。
いつも清水さんがセンターでゼミをしてくださるときにいつも口を酸っぱくしておっしゃるのがキャラクターの大切さ。
このドラマも8通りのキャラクターを考えていて、ドラマは、キャラクターをどれだけしっかり描くかに尽きるとおっしゃっています。
脚本とともに清水さんのインタビューを読まれると、具体的に技術の活かし方がわかって勉強になります。

ライター掲示板は、現在の活躍状況やご自分の想いなどをお知らせするところです。
荒井修子さんは、今日から始まるNHK総合の夜ドラ、月曜から木曜まで毎日22:00から15分の連ドラ「カナカナ」(28話)執筆のお知らせ。
先週まで阿部沙耶佳さん、小田康平さんが描かれていた「卒業タイムリミット」の枠です。
元ヤン青年と悲しい境遇の5歳の女の子佳奈花との絆を描くハートフルなドラマです。

いとう菜のはさんは、現在放映中の「受付のジョー」(日本テレビ)、「いぶり暮らし」(BS松竹東急)のお話。
すっかりいぶり暮らしに魅了され、ご自分でも燻製にはまって、もはやミックスナッツは燻したものしか食べられないそうです。

入江信吾さんは、今クールアニメ3作品「キングダム」「ラブオールプレー」「アオアシ」を担当されていて、なぜか3作とも土曜日放映という偶然なのだそうです。これから実写にも映画にも力を入れていきたいとのこと。

柏田道夫さんは、自作の時代小説「猫でござる」が朗読劇として、6月2日~4日迄上演されるお知らせ。
NPO法人文化芸術教育支援センターの代表されているセンター講師松本さんとご一緒に新人脚本家にチャンスを与える受け皿を作っていく活動をしていらっしゃいます。

野口卓さんは、67歳で「軍鶏侍」で小説家デビューして、今日まで50冊にも及ぶ時代小説を書かれました。
小説家デビュー前は、ノウハウ本や、ラジオドラマ、戯曲等を書かれていらして、2010年には「シェイクスピアの魔力」を出版されました。
今回も同じシェイクスピアですが、脇役や端役からみた劇の真実と彼らによる様々な逆転劇「逆転 シェイクスピア四大悲劇」(実業之日本社刊)を書かれました。
脇役、端役から見た視点で書く、こうした視座が野口さんの力です。

福田裕子さん。6月10日公開の映画「からかい上手の高木さん」は、アニメにも参加していた福田さんが劇場版を描かれました。
アニメ「ⅲあいすくりん2」(テレ東他)も7月から始まります。
また、小説「もう、子どもじゃない?はじめてのなやみ、はじめての恋」(角川つばさ文庫刊)も出版。
「誰の心にも必ずあるキラキラを掬うような言葉と物語を紡げる人になる」。これを生涯のモットーに頑張っていらっしゃいます。

ドラマ誌の広告になっちゃいましたが(笑)、出身ライターの方々のそれぞれの分野でのご活躍ぶり、とても励みになります。

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