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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

新しいこと

四月は君の嘘

知識

シナリオ・センター代表の小林です。初夏らしい暑さにはなりましたが、なんだか梅雨っぽい空にみえるし、四季の変わり目もよくわからない昨今です。突然に雨が降ってきたりと、折りたたみ傘が手放せません。
車や屋根が飛んだという昨日の福島二本松の突風もすごかったですね。。局地的って、どこでおこるかわからないわけですから、怖いです。くれぐれも気をつけてお過ごしください。

昨日、「17歳の帝国」のお話を書きましたが、イエール大学助教授の成田悠輔さんが「選挙も政治家も必要なのか」ということを述べていらして、あれぇ~、時代は動いているんだなぁという気がしました。
全然知らなかったのですが、民主主義といってもいろいろなやり方、考え方があるのですね。
何も知らないということは怖いことだと、自分自身に喝を言れたくなりました。(汗)
「政治家や政党ごとに投票するのではなく、子育てや年金、働き方といった個別の論点に対して興味や利害に応じて投票してもらう、いわゆる「液体民主主義(Liquid Democracy)」「分人民主主義(Divicracy Democracy)」や、「二次投票(Quadratic Voting)」といった提案が、このタイプに当てはまるでしょう。いずれも、民主主義の基本的な発想は残したままで、解像度や柔軟性を高めようという試みです。
シルバー民主主義対策としてよく議論される、有権者の平均余命に応じて一票の重みづけを変えたり、世代別の投票区を作ったりするのも調整・改良タイプと言えます。」
こういうことをちょっとかじると、面白くなりますね。いろいろ知りたくなります。

四月は君の嘘

出身ライターの坂口理子さんのミュージカル「四月は君の嘘」を観劇してきました。
このお芝居は2年前に公演のはずでしたが、コロナで延期となり、ようやく陽の目を見ました。
久々に出かけた日生劇場は、満席で、涙ぐみながら観劇されていらっしゃる方も多く、心洗われるような曲に乗せて、青春グラフティーが展開されていきました。

お話は、正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝した神童有馬公生は、指導者であった母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり、コンクールはおろかピアノとも遠ざかった。
高校生になった公生は、幼馴染の椿を通じ、同級生でヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、ヴァイオリンコンクールで圧倒的かつ自由なかをりの演奏を聴き、心が動き始める。
かをりは、好意を寄せる亮太と公生、椿と仲良くなる。公生のことを友人Aと呼び邪険に扱いながら、自分のコンクールの伴奏をさせるなど、公生を音楽の世界へ引き戻そうとする。
どんどんかをりに惹かれていく公生は、変わり始めるのだが・・・。

クラッシック音楽とミュージカルが融合したすてきな舞台でした。
ミュージカルのシナリオってどういう風に描かれたのでしょうか。
ミュージカルナンバーの作詞・作曲はアメリカの方ですし、訳詩は演出家の方でしたので、どういう形で作っていったのかなぁと思いながら、きっとご苦労はされたのでしょうけれど、坂口さんらしい登場人物一人一人に魅力づけに、それぞれの想いを際立たせるうまさがさすがでした。
俳優さんたちは、主役たちもアンサンブルも自分の役どころに感情移入して、歌いあげ、踊り、客席を盛り上げていました。
スタンディングオーベーションもむべなるかなと、思わず大きな拍手を送っていました。

坂口さんは、お芝居、映画、テレビドラマと多彩なご活躍で、坂口理子さん脚本映画「チェリまほ」も大好評ですし、また10月には、画期的な並行上映をするという話題のアニメ「君を愛したひとりの僕に」「僕が愛したすべての君へ」も描かれ、今後ますますお忙しくなりそうです。

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