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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

先輩後輩

考える部屋

宇山さん

シナリオ・センター代表の小林です。すっかり梅雨模様の毎日ですが、今日は出身ライターの宇山佳佑さんのミソ帳倶楽部が19:00からあり、気分は梅雨空の晴れ間というかんじ。
宇山さんは、脚本家と小説家の二刀流。ご自分の作品が映画になり、ご自分で脚本も描かれてもいらっしゃいますが、何しろベストセラー作家ですからす、今は小説の方が比重が多いようです。
私個人としては、宇山さんのシナリオが好きなので、連ドラを書いてもらいたい。毎週毎週、切なく胸キュンさせて欲しい。
宇山さんの小説は、究極のラブストーリーですが、次から次へと主人公を困らせることが起き、伏線のはりかたも構成も見事なのですが、なにより映像が浮かぶのです。だから、ドラマにして欲しい。
テレビを見ていると、ラブストーリーが増えているようなので、是非とも、毎週胸キュンさせる連ドラを宇山さんに描いてもらいたいのですが。

シナリオライターで小説も書かれるという二刀流の方が増えています。
シナリオライターから小説家にはなれるのですが、小説家がシナリオライターになるのは、難しいようです。
シナリオは映像でしか見せられない。文章表現だったらできる時間経過も、心理描写も形容詞も人物関係も、目的状況も、映像では映らない、描けないからです。
シナリオライターは、反対に時間経過も、心理描写も形容詞も人物関係も、目的状況も描けるのだから楽勝ですよね。(笑)
二刀流も目指しながら、宇山さんのお話を聞きになると、新しい道が見えてくると思います。
「ひまわりは恋の形」のサイン本も販売しますので、お楽しみに。

大人も子供も 

昨日、出身ライターの蛭田直美さんが、「月刊シナリオ教室」のインタビューにおいでくださいました。本当に久しぶりで、思わず抱き合っちゃいました。(笑)
蛭田さんが、ATPテレビグランプリで優秀賞を受賞されたことは、この表参道シナリオ日記でも書きましたが、なんともうひとつ受賞されちゃいました。
「しずかちゃんとパパ」で第48回放送文化基金賞「テレビ部門」優秀賞。
重ね重ねおめでとうございます。めちゃ万歳!!です。
「シナリオ教室」8月号に、「しずかちゃんとパパ」のシナリオとインタビュー掲載をしますのでお楽しみに。

放送文化基金賞「ラジオ部門」では、出身ライター足立聡さんが、「手を振る仕事」で最優勝賞を受賞されました。
しかもこの「手を振る仕事」は「第49回ラジオドラマ大賞」の受賞脚本のオーディオドラマ化なのです。
すごいですよね、この力たるや、ライターとして活躍されるはずです。
この作品をご覧になりたい方は、「月刊シナリオ教室」2021年8月号に掲載していますので、ご覧ください。

先輩の皆さんがいいお仕事をしてくださるので、その背中をしっかりと見て進める後輩たちは幸せですね。
ありがたいことです。本当にありがとうございます。
さてさて、7月期も、映画も、先輩の皆さんが大活躍ですよ。お楽しみに!

昨日は、1年間にわたって行ってきた子どものためのオンライン授業「考える部屋」が修了となりました。
シナリオを描くのは初めてだった子どもたちも、キャラクターや構成などを毎回一緒にやっていくうちにどんどん描けるようになっていく。
大人と違った発想が素晴らしいのです。
昨日は修了式といわず、大発表会。
子どもたちの作品を、「ちびまる子ちゃん」で藤木役をされている声優中友子さんが、わざわざおいで下さり朗読をしてくれました。その臨場感たるや並ではありません。さすがプロ、七色の声で見事、子どもたちの意図を表現してくださいました。
子どもたちは、満面の笑みで自分の作品を聴き、大喜び。
「夏休み」という課題でしたが、情景描写がうまい、方言をちゃんと調べて巧みに使っている、何気ない日常を表現するなど、みんなそれぞれ違った表現をそれぞれの視点から素敵なドラマを創りました。
そして、仲間の作品を聴いての感想が、コメントが素晴らしい。
ただ「面白かった」なんて、誰一人言わない。どこがよかったか、自分はどう感じたか、そのコメントは忖度もなく、お互いをリスペクトして、私は作品以上に、子どもたちの器の大きさにびっくりしました。
このまま、育っていってほしい。つまらない大人になってほしくない。心底思います。
ずーっとセンターの講師ともに出身ライターの田嶋久子さんが参加してくださっていました。ありがとうございました。
子どもたちと一緒に悩み、プロでも悩んだり困ったりすることを教えてくださいました。
そして、最後は、修了作品まで描いてくださって、子供たちと競ってくださいました。子どもたちの喜びはひとしおでした。
子どもたちと一緒に歩んでくれる大人がいて、子どもたちも幸せだったと思います。
子どもとともに歩むためにも、自分とちゃんと向きあえる大人でありたいと思わせられた「考える部屋」でした。

2回目の「考える部屋」6月23日、毎週木曜日で開講します。6月9日18:30から説明会があります。奮ってご参加ください。
子どもの主体を活かす、子どもの潜在能力を育てる、子どもとともに歩む「考える部屋」です。

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