阿弥陀如来
シナリオ・センター代表の小林です。梅雨の晴れ間に、シナリオ・センターの近くにある根津美術館へ行ってきました。
コロナ禍になってから予約制になってしまったので、ふらっといけなくなり、ちょっとご無沙汰だったのですが、今回は「阿弥陀如来」展だったので、予約して出かけました。
私は、信仰があるわけでもなく、仏像や仏教に詳しくもないのですが、ただお顔を見る、拝顔するのが好きなのです。
仏画が主だった展示ですが、その極楽浄土の情景はなんというのでしょう。
昔の人はこの絵を見て、どれだけ安心して極楽浄土へ行けると思ったことだろうとひしひしと感じました。
阿弥陀如来が来迎してくれるから、安心して往生できる。お迎えに来てくださる阿弥陀如来のやさしいまなざしにただただ惹きこまれます。
仏画だけでなく、仏像も展示されていました。
特に頭部だけの展示では、如来や菩薩は、こんなに慈悲深いお顔なのだとしっかり拝顔させていただきました。
最近はとみに強欲な陰険な顔ばかりをニュースで見ているせいでしょうか、気持ちが荒みがちでしたが、お顔と向き合っていると浄化されていくように思えて、心が穏やかになりました。
人間は顔にすべてが現れます。歳を取って、いい顔になる人と悪い顔になる人がいます。
「40過ぎたら自分の顔に責任を持て」とよくいわれますが、生き方ひとつで顔は変わるのです。
阿弥陀如来のようにはなれないですが(当たり前だ!)、少なくともどっかのお上たちのように悪人面にはなりたくないと・・・。え~、もうなっているって?どうしよう・・・。
未来を
昨日は、出身ライターの宇山佳佑さんのミソ帳倶楽部がありました。
とてもいいお話をたくさん伺えたのですが、その中で「15歳から脚本家になりたかった」と仰っていたのが、心に響きました。
「夢が叶う」というのは、どれだけその気持ちを持続し、そこに向かって努力するかということなのだと、良くわかったからです。
シナリオ・センターは、基本の技術を身につけていただいたら、それぞれの感性でシナリオを描き続けていただけるモチベーションを保っていただくための背中押しをするところです。
一人では続かないことも、仲間や講師がいることで頑張れるのではないかと思うのです。
学校という場所をうまく使ってモチベーションを保ち、チャンスをつかんで、プロの道へ進んでいってください。
今までライターズバンク登録者の方だけに募集していましたが、10周年を記念して、初めてシナリオ・センターの在校生であればどなたも応募できるようにしました。
そこで6月6日、平岩講師による朗読劇レクチャーを行ました。
「ライターmeetsアクター2022」作品募集です。
年に一度、声優のプロダクションの三木プロさんとご一緒に、若手ライターと新人声優さんがともに成長できる場にしたいと、朗読劇を行っています。
シナリオはシナリオ・センターの在校生、朗読は声優養成所の受講生、お互いにまだこれからだけれど、それぞれの新鮮な感覚を活かしてもらえる場です。
毎年、課題は変わります。今年の課題は「10分間」。
「10分間に起こるドラマ「」を描いてください。
例えば、「結婚式10分前」「地球滅亡まで後10分」とか、特別な10分を想定して、その中で起きる人間ドラマを描きます。
400字×15枚の朗読劇。1シーンものに限定。ジャンルは問いません。登場人物は3人から最大8人とします。性別は自由です。
応募は「あらすじ+人物表+本門400字×15枚」を一つのデータで、ライターズバンクまで(bankent@scenario.co.jp)送付してください。
応募締め切り 6月30日(木)23:59まで。
質問も同じくライターズバンクまで。
6月27日(月)は、「第3回舞台脚本コンクール」のガイダンスを行います。
こちらは朗読劇ではなく、60分前後のストレートプレイ(舞台劇)の募集に際して、最優秀賞を上演してくださる劇団青年座さんの川上プロデューサーがお話してくれます。
先日お知らせしたNHK「WDRプロジェクト」とか、様々な形でチャンスがあります。果敢に挑戦してみましょう。一歩踏み出す夏にしたいものです。