刺激
シナリオ・センター代表の小林です。新しいことを考えるのは、脳の活性化もそうですが、モチベーションが上がります。いつも通り平穏無事に過ごすというのもありですが、常にチャレンジとまではいかなくても前向きに生きようと思わないと、人生に悔いが残る気がしています。私の場合は、残りわずかですし・・・。
この1,2年は、老犬の見守り介護があり、仕事以外は、休みの日は出かけることはほとんどありませんでした。
今年の立春にハルが亡くなり、しばらくはただただ喪失感に見舞われぼんやりと過ごしていましたが、家族の背中押しもあり、ようやく自分の時間として週末を過ごせるようになりました。
外に出ると、刺激をもらえます。
芝居や映画、講演会、演奏会、寄席や美術館にいくことが、自分をどんなに活性化してくれるのだということが、出てみるとよくわかります。友達とのたわいないおしゃべりも、お茶一つも何もかも刺激的です。
コロナ禍で新しい仕事の仕方ができました。NTTグループは、全国どこでも居住OK、テレワークで出社は出張扱いで交通費支給とか。
飛行で出社してもいいのだそうです。いいですねぇ~。(笑)
メルカリやヤフーやIT関連会社等、そんな仕事のやり方をする会社が増えてきているようです。
シナリオ・センターも、すっかりハイブリッド授業が定着しました。
通学とオンライン、どちらでも参加してもらえる、遠方の方も簡単に参加できる、海外の方も増えています。
通学定員がありますが、学ぶ方法も受講方法もどんどん自由になってきています。
家から一歩も出なくても、世界中とつながることができる時代です。それはそれは素晴らしいことだと思います。
ですが、やはり外に出る、人混みは嫌だけれど、他人の姿をみることや自分の知らないところへ行くことが、どんなに刺激的で創作のアンテナを震わせるものかということもわかります。
双方のいいところを上手に使って、常に自分を活性化するように仕向けていきたいですね。
そういえば、投票率が低迷している選挙だって、オンラインでやればもっと投票率が増えると思うのですが、無理なのでしょうか。
あ、投票率上がると困る党があるのでしたね。
だったら、足を使って投票に行きましょう。
いつか
シナリオS1グランプリの授賞式が行われました。
準グランプリ(部門②)『合言葉はてんでんこ』三原貴志さん
準グランプリ(部門②)『大江戸拉麺勝負』高橋英樹さん
佳作(部門①)『与之姫』(部門①)須藤秀樹さん
奨励賞(部門①)『棺桶クラブ』金子実和さん
奨励賞(部門①)『ドライバーズラプソディー』あな沢拓美さん
奨励賞(部門②)『一服一銭』やすなお美さん
高橋さんは大阪の方なので、オンライン参加、他の方は皆さんおいで下さいました。
シナリオS1グランプリは、映像化ができません。賞金は少ないです。
ほかのコンクールからすると見劣りします。
でも、でもです。シナリオ・センターは、シナリオの学校ですから、すべての作品を隅々まで読んで、如何に映像化できるシナリオとして優れているか、如何に人間が描けているかをしっかりと見ます。
ただ設定が奇抜、ただ今っぽい、ただアイデア、ストーリーが面白いだけでは、受賞できません。
映像とは何か、ディテール、シーンが描けているかどうかなんですね。
ドラマとはなにか、キャラクター、人間が描けているかどうかなんですね。
この二つができているかを徹底的に見て審査しているので、シナリオS1グランプリの受賞者は、「本当のシナリオが書ける力がある」と太鼓判を押されたということなのです。
先日、ATP賞、放送文化基金賞の2冠を「しずかちゃんとパパ」で受賞された出身ライター蛭田直美さんも、シナリオS1グランプリ受賞者のおひとりで、受賞されてプロになられた方はあまたいらっしゃいます。
皆さんも是非プロの道へ頑張っていただきたいと思います。
受賞者の方々のお言葉の中に、『「いつかなんて日はありますか」といわれて、いつかではなく、今描かなくてはと思い、挑戦された』というお話しがありました。
そうなのですね。多くの方が挑戦したいと思っても、描きたいと思っても、「いつか」とつい逃げてしまう。
でもね「いいものができてから」なんて思ったら、一生できません。だって、創作に正解など、100点満点などないのですから。
なにごとも始めなければ始まらない。まずは、挑戦を。
あなたの未来を決めるのはあなたです。