大本
シナリオ・センター代表の小林です。表参道は、雨が降ったりやんだり、湿度は高いもののずいぶんしのぎやすい温度です。
西日本は台風がこれからのようですが、また土砂災害などが起こらないようにと祈るばかりです。
いつもいつもいつも・・・いつも不思議に思うのは、この国の人々は、「嫌なことは忘れること」が美徳だと思っているのでしょうか。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」のか、過去に学ぼうとしません。
KDDI障害の大騒ぎの陰で、六ヶ所村の電源が8時間もストップしました。小さくニュースになっただけですが。
福島の原発は、元に戻っているわけではありません。
冷やし続けるためにお金も人もかかる、そして何も生みだしはしません。廃炉といっても手間暇散財し続けるのです。
ひとたび何かが起これば、こうしたことが普通に起こり、その対策は未だにできていないのに、電力不足を理由に原発を動かそうとする人の頭の中が心の奥が、まったくわかりません。
どんなことが起きても自分が責任を取るつもりがないから、目先の自分たちの利益のことだけしか考えられないのでしょうか。
物価高騰で負担を強いられている国民を尻目に、物価が上がれば消費税は増収になるのに、「今般の物価上昇が消費税収に与える影響については試算は行っていません」と、お上はのたまいました。え~、なんで、ふつうしませんか?
物価上昇率2・5%の今で試算すると年間2000億は増収になるとかで、だとしたら、国は潤い、私たちの懐だけ寒くなるということです。
お上は、やはり下々の気持ちなど考えてもいない、頭から切り捨てているとしか思えません。
たまたま今日、余ったお菓子の処理に困ってフードバンクなどに分けたいというお話をいただき、知り合いのフードバックに取り次ぎました。
これから夏休みになるので、子どもたちへの援助はいくらあってもありがたいととても喜んでくださいました。
こういうことですよ、現実は。民間がやっているのですよ。困った人と向きあって。
フードバンクも子ども食堂も、国がやらないから(または子ども食堂などなくてもいいようにしていないから)、やむにやまれず民間がやっているのです。
お上が子ども食堂を視察に来て、「応援します」とおっしゃってくださったそうです。「応援」?
国がやるべき子ども食堂は、2016年全国で300ちょっとだったのですが、今や6000ヶ所以上、20倍にもなっている現実をお上はどう見て「応援」などと太々しく言えるのでしょう。
今の日本は、そういう国だということを、私たちはきちんと肝に銘じて、選挙に臨みたいものです。
サマーゼミナール
受講生の皆さんに、新井一から挑戦状が届きました。
「サマーゼミナール パッとしないシナリオをぶっ飛ばせ!」
『シナリオの技術を駆使して、「パッとしないシナリオ」をブラシュアップしろ!』と新井一が遥か彼方のシナリオ・センター本部(?)から課題を送り届けてきました。
7月30日(土)朝の部から夜の部まで、1クラスゼミ定員8名で通学とオンラインで行います。
朝・昼・夜と3コマ受講も可能です。
詳細は、在籍の皆様へはメールをお送りしましたので、読んでください。
また、送られてこない方はお手数ですが事務局までご連絡いただければと思います。
「パッとしないシナリオ」を皆さんにお渡ししますので、それを面白く直してください。あなたの技術が試されます。という画期的なサマーゼミナールです。
どなたでもallwelcome!です。
新井一は言います。
『20枚シナリオ、コンクール作品をみても、どうも僕がせっかく伝えた「シナリオの技術」が活かされていないように思う』と。
月刊シナリオ教室では、20枚シナリオ習作集というコーナーを定期的に設けています。
今年3月号から6月号まで習作集が掲載されています。
読んでおわかりのように、各クラスの講師に推薦されてきた綺羅星のような作品が掲載されています。
さすがにどの作品もよくできた作品です。
ですけれど、この技術をいれたら、葛藤・対立・相克が深まり、もっともっと魅力的なドラマになるのだけれど・・・とどの作品も思います。
そう、魅力的にできる技術は、山ほどあるのです。
まだまだ面白くなる。もっともっと魅力的になる。
この限りなき欲望こそが、シナリオがうまくなる秘訣なのです。
如何に魅力的なシーンにするか、シーンの見せ方こそがシナリオの技術なのですね。
ですから、20枚シナリオ習作集では、推薦した講師とは別の目で「こうすると広がる」と他の講師から長編の「シーン」としての視点で見ます。
アドバイスを読んで、なるほど技術を使いこなしたら、もっと面白くできそうだなぁと納得できますよね。
作品がダメなんじゃないのです。
カットバックを使えばもっとドキドキさせられる、小道具を使いこなせば主人公に感情移入ができる、伏線をつかえばもっと盛り上がる・・・etcetc。
もっともっと魅力的なシナリオを描いてもらいたいのです。
描けるのです。リトマス法、シャレード、カットバック、アンチテーゼなど教わった技術を使えば。
シナリオの基礎技術には、もっともっと魅力的な、今以上にまだまだ面白い作品に変化できるシナリオの技術が満載なのです。
だから、新井一は遥か彼方から「喝!」を入れてきました。
「せっかく腕があるんだもん、もっと、もっと、もっと面白くできるはず」と。
そして、いつものゼミの講師ではなく、違う講師の目でみてもらうことも大切。色々な意見をもらいましょう。
他の講師、新しいゼミ仲間に刺激をもらうというのも、一段ステップを上げる手段です。
「終日、頑張るぞ!」と思われる方は、朝受けたゼミでのアドバイスを入れて再び直し、また昼受けたゼミでのアドバイスを入れて夜に臨むというのもできます。
自分にどれだけシナリオの技術が身についているか、この1日をうまく使って体感してみましょう。
夏を制する者は・・・あなたです。