同志
シナリオ・センター代表の小林です。薄ら曇りの天気、降るような降らないような、降ってみたり止んでみたり・・・コロナみたいな天気です。
東京は1万人を超え、各地でまた感染が増えていますが、これ以上広がらないことを願うばかりです。
病院も検査もワクチンも対策万全だから、心配しなくてもいいとのお上の力強い御言葉を信じるとしましょう。
さすがにGOTOは先延ばしにするなど、ちょっとは過去に学んでいるらしいので、引き続き緊張感を持って臨んで欲しいです。
出身ライターの本田隆朗さんが、「テッパチ!」(CX)のポスターを持っておいでになりました。
こうやっておいでくださるのが一番嬉しい。
このドラマは、陸上自衛隊を舞台の熱い青春ドラマで、オリジナル脚本です。
防衛省が全面協力しており、ふんだんに日本の自衛隊の姿を見せてくれて、1話では、実戦さながら演習風景も。
こういう時代ですから、自衛隊の在り方は問われるとは思いますが、ドラマでは、未熟な青年たちが現実の壁にぶつかりながら成長していく姿を描いています。
本田さんとご一緒に出身ライターの関えり香さんも描かれており、出身ライター同志、和やかな打ち合わせをされたそうです。
第2話は、明日水曜日22時放送です。
出身ライターのお話を聞いていて、いつも嬉しく思うのは、プロになってもセンター仲間と仲が良いことと、ドラマの現場で初めて出会った先輩後輩がまた親しくなっていることです。
基本、シナリオライターは一匹狼みたいなものですが、こういうつながりを持てるシナリオ・センターの同志というのは、仕事をする上にも個人的にも大事なものですね。
挑戦だ!
通学とオンラインで行う「サマーゼミナール~新井一からの挑戦状~」、もうご参加の申し込みはされましたか。
自分で自分をほめてやりたいみたいで、自我自賛と思われてもなんなのですが、このサマーゼミナール、めちゃいい企画だと思うのです。(笑)
基礎講座の方はゼミナールというものが経験でき、本科生、研修科生は、習ったはずの身についたはずの基礎技術の確認ができます。作家集団生はプロになるために必要なものがわかります。
普段のゼミとは違って、もっともっと技術に特化すること、知らないもの同士のクラス編成で切磋琢磨できること、熱く燃えますよ。
基礎講座ではシナリオの技術をお教えします。
それが一番学んでほしいことですし、底力となるものですから、しっかりと身につけて、忘れないで欲しいのです。
ところが、せっかく伝えるためのいい技術を持ったにも関わらず、なぜか使わなくなるのですね。
20枚シナリオだけではなく、コンクール作品でもです。
ちょっと残念なのは、上のクラスに行くほど使わなくなる傾向があります。
馴れてくると、ご自分の想いだけで書くことができるからなのでしょうか。
シナリオの技術なんてなくても、書ける、必要がない・・・。
書けるんですよ。もちろんそれでも書けるのですが、そこで満足してしまうとプロに道から遠ざかります。
そこで、満足してはダメ。もう一度見直してみましょう。
セリフはどうでしょう。
過剰セリフ、説明セリフ、英会話セリフ、性格のないセリフ、過小セリフ、抽象セリフ、文章セリフ、告白セリフ、分裂セリフ、傍白・独白の乱用、長セリフ・・・習いましたね。
陥っていませんか?
ト書はどうでしょう。
過剰ト書、過小ト書、無声映画ト書、心理描写ト書、省略ト書、理由なしの行動
なんとなく書いていませんでしたか。
映像の一番大事なところはト書ですよ。
ちょっとご自分の作品だとチェックしにくい、客観的に見にくいかもしれません。
では、他人の作品で見てみましょう。
サマーゼミナールでは、「パッとしないシナリオ」をお出ししますので、そこで、何がパッとしないのかをよくよく見て、何をすればいいのかどんな技術を使えばもっとパッとするのか試してみましょう。
あなたのシナリオ力にプラス客観性が付くことで、はじめて技術が活かされるようになります。
夏のひととき、果敢な挑戦を。
新井一の挑戦に打ち勝ってください。