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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

本の魅力

ゆずのどうぶつカルテ10(講談社青い鳥文庫)

憲法

シナリオ・センター代表の小林です。また猛暑が戻って、コロナが戻って全国で15万人、東京2万人超え。夏休みにはいり、子どもたちは今年もまた寂しい夏休みを過ごすのでしょか。
ゲリラ豪雨、猛暑など等の天候だけでなく、色々なことがありすぎて、どうなるのだろうか日本はとユーツな気分になります。
一番気になるのは、お上は、憲法というものを間違えて解釈しているのではないかということです。
憲法は、国民を縛るためのものではありません。法律とは違います。
権力を持つもの(政治家など)から日本国民の権利を守るためのものです。
権力を持つ者を縛るものです。
ですから、彼らが改正を叫ぶことはおかしいことなのです。
権力者が自分の都合の良いように直せるのだったら、私達国民は好き勝手にされてしまいます。
そうならないように、私達国民を、権力者の非道から守るのが『憲法』なんです。
過日、凶弾に倒れた安倍元首相の国葬も、憲法解釈の上ではどうでしょうか。
国葬は、ただの葬儀ではありません。
安倍さんは、昭和天皇と同じ位ということなのでしょうか。
今の状況を見ていると、戦争放棄の憲法九条も、外敵の心配よりも、戦争をやりたがっている内なる敵のために守らなければいけないようです。
私達は、憲法をいいように解釈しようとする権力者から守るべきものとは何か、みんなできちんと憲法を解釈し、考えることが大切ではと思います。
私達は、どこかの幹事長のように「認識していない」などと目も耳もふたをせず、目を見開き、耳をダンボのようにして、真実の目を向け、他人の声を聴き、自分の想い・考えをしっかりと持ち、伝える力を持っていなければとしみじみ思う毎日です。

ゆずのどうぶつカルテ10

嬉しいお話です。
出身ライター原田ひ香さんの小説「三千円の使いかた」(中央公論新社刊)が大反響で60万部を突破しました。
2022年上半期ベストセラーランキング、オリコン1位、トーハン1位、日販1位と三冠達成です。おめでとうございます。
本が売れるって、とっても嬉しい。
「三千円の使いかた」どんなに庶民が頑張って知恵を絞って暮らしているか、お上にも読んでもらいたいです。
あ、でも、お上の都合の良いように解釈して、貧困でも国民は乗り切れると思われたらまずいかも。(笑)
でも、ともかく面白い。参考になる必要はないけれど、とっても参考になり、共感する本です。

辻みゆきさんの新刊が出ました。
「ゆずのどうぶつカルテ」(講談社青い鳥文庫刊)
児童書ですが、こちら「ゆずのどうぶつカルテ」シリーズは10巻目を迎える、大人が読んでも面白い、ちょっと胸キュンしちゃう主人公ゆずちゃんの成長物語です。
といっても、ラブストーリーではありませんよ。動物病院での鳥や犬猫などの動物とのふれあい、命の尊さをさりげなく描いた感動ストーリーが4つにわかれて描かれています。
辻さんは、動物に焦点を当てながら、飼い主など動物と関わる人間たちの心の成長を描いています。

野生に帰さなければいけない雀と、ルールに縛られて友達ができなかった学級委員長のふれあいを描いた「ケガしたスズメ・チュン太」
介助犬と飼い主との意思の疎通を描いた「介助犬候補の犬・アトム」
病気で世話ができなくなった老婦人の想いと「待て」が得な愛犬の未来を描いた「『まて』が得意な犬・ロップ」
ネットで安易に検索して知ったかぶりの男の子が捨て猫を通して命を守るということを知る「生まれたばかりのネコ・トラ」
どのお話も、動物を通して、人間が成長していきます。
そうなんです、動物って、ホント人間を成長させてくれるんです。
それぞれの成長をみながら一緒に成長していくゆずの姿が、等身大の読者を魅了していくのです。
人気シリーズになった秘訣は、動物たちと歩むゆずへの共感の持っていき方のうまさだと思います。
11巻目はどんな成長を見せてくれるのでしょう。

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