誰のため
シナリオ・センター代表の小林です。やれやれ困りました。コロナ感染者全国で18万人を超え、東京3万超え、大阪2万超えです。
またまた、医療従事者の方々は大変な思いをしなければならず、また感染者の方々は入院や治療ができるのか不安になっていることでしょう。
まさか、お上はもうバタバタと国民がコロナに倒れていくことに手をこまねいてみていることはしないでしょうね。
もう7波目ですから、3年も同じことを繰り返していますから・・・まさかね。
選挙に勝っても、どなたが亡くなっても、ちゃんと政(まつりごと)はやってくださると信じています。
必要でもないイベントに精を出すこともなく、コロナはもちろん、物価高への対応など下々が困らないように着実な政をしてくださると。
税金は一人のために使うのではなく、国民のために使うものですから。
夏休みになって、子ども食堂やフードバンク、炊き出しはどこもパンク状態です。
打ち合わせですらホテルなどのコース料理を食べているお上たちは、給食がなくなった夏休みに1日1食でおなかをすかせている子どもたちがいることをどう思っているのでしょうか。
先日、知り合いが大量破棄になる前のお菓子を数か所のフードバンクに送り、大変喜ばれました。
どこの子ども食堂、フードバンクでも支援を欲しています。
食べ物は、夏は難しいこともあるかもですが、賞味期限切れ、消費期限切れ前のもので破棄するのであれば、どうぞ全国の子どもたちに届けてください。SDGsにもつながります。
色々なNPO法人が動いていますので、ご相談、ご連絡していただけたら嬉しいです。
デート
嬉しいお手紙をいただきました。
シナリオ・センター編、森治美・堀江史朗執筆の「いっきに書けるラジオドラマとテレビドラマ」(言視舎刊)を読んでくださった方からのお手紙です。
亡くなった森治美のことを書いたあとがきを読まれて、10数年前に森治美と出会ったことを思い出されたという内容でした。
そこには、在りし日の森治美がくっきりと描かれており、森治美がいかに後輩を大事にしていたかということが、後進の指導に賭けていたかということがわかるお話でした。
一部抜粋させていただきます。
『12,3年前、第37回創作ラジオドラマ大賞の佳作をいただきました。
森治美さんに会ったのは、その授賞式の日のことです。ずいぶん派手な存在感のある女性だなぁと思いました。
挨拶が終わり、自由な時間になり、この年は3名が佳作だったのですが、他の2名は名刺をばら撒いていました。
アホな私は名刺を持っていなく配ることができませんでした。
そんな私に森さんが声をかけてくださいました。
「あなた名刺は?」「持っていません」「馬鹿ね~、何しに来たの?ここで配らなきゃどこで配るの?私の名刺をあげるから、今から裏にあなたの名前と連絡先を書きなさい」と30枚くらい名刺をいただきました。
その後は名前と連絡先を書きまくり、業界の人に配りました。
授賞式が終わり、関係者で飲みに行こうということになり、さて、どうするか?と思っていたところ、森さんが「行こう行こう」といきなり腕を組んでくださり、「○○につくまで、あなたとデートね」と夜の東京の街を歩きながら、演劇のことやシナリオの魅力を語ってくださいました。
宝物のような夜になりました。
鳥取に帰ってさっそく名刺を創ったのはいうまでもありません。
それから1,2年後、コンクール受賞者10名でNHK青春アドベンチャー「家電の極意」を書くという企画に選ばれ、ここぞとばかり演出家に名刺を渡そうとしました。
その時演出家が言いました。「Sさん、名刺もらっていますよ。手書きの」といわれました。」
鳥取にお住いのSさんは、劇団の代表となり作演出をされたり、自主映画を創っておられるとのことです。
ありがとうございます。
きっと、森治美は「別にふつうだよ」ってシャラッとした顔で天国で宣っているに違いありません。森治美は、そういう人でした。
「いっきに書けるラジオドラマとテレビドラマ」は、そんな森治美がひとりひとりに手を取るように、誰でもがわかるように、誰にでも書いてもらいたいと願って書いたノウハウ本です。自分の持っている技術を全部出しました。
そこには、後進への愛がいっぱいこもっています。
「誰だって書けるよ、誰だってチャンスはあるよ」と。
是非、あなたも森治美の名刺を受けとってください。
「ねぇ、プロになるまで、あなたとデートね。」