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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

進歩

シナリオを書き続けていたら「いつのまにやら、映画監督。」

新たなシステム

シナリオ・センター代表の小林です。体や心にちょっとあの暑かった日々の残り火があるみたいで、今日は11月の陽気になるとか天気予報でも言っていたのに、まだ疑い深く綿100%の薄手のセーターなんか着てきたらめちゃ寒い。雨も降ってくるし、人の話はちゃんと聞かなくっちゃです。
若い方は、寒ければさっとダウンなど着て気温に対応しているのに、四季の姿にこだわり、体感を信じないこの感覚こそが年寄りなんでしょうね。反省!

是枝裕和監督らがフランスにある国立映画映像センターに似た仕組みを作りたいと「日本版CNCの設立を求める会」を発足して関係各位所に設立を働きかけているそうです。
どんなことを目指しているかというと「映画産業の持続可能性と映像文化の多様性を守り次世代に受け渡そう」というのが目的で、具体的には、労働環境の改善・・・パワハラセクハラが大きく問題になっていますしね。そして、若い監督、スタッフの人材養成、ミニシアターの存続などに力を注ぎたいのだそうだそうです。
配信も増え、配信で創る映画も話題ですし、若手の育成や制作体制などの新たな仕組みづくりは、大事なことだと思います
が、是枝監督いわく「配信という黒船によって世界的に激震が走っているのに、日本はかなり鈍感な印象」とのこと。
これって、日本人の体質なのでしょうか。泰然自若といえば聞こえはいいですが、危機管理とか新たな体制とかを先送りしてしまう、即対応をしない?できない?考えない?
私からするとただの責任逃れにしか見えないですが、自分が考えることではないと思いこもうとしているきらいがありはしないでしょうか。
変革することは怖いことです。そのためにはちゃんとした根拠も危機管理も持った上で動けばいいのです。
とはいえ、なんの危機管理もきちんとした仕組みの明文化もなく、任意であるはずのマイナンバーカードを保健証と一体にして義務化しようとするのは、急ぎ過ぎだと思うのですが。
正直、この国は、じーっと動かないか、突然の綱渡りか、極端すぎます。

映画から学ぶ

映画といえばシナリオ・センター出身ライターの方々も大活躍しています。10月からの公開でいえば、
大江戸 康さん「餓鬼が笑う」12月24日公開 吉田紀子さん「Dr.コトー診療所」12月16日公開 上原三由樹さん(プロデューサー)「Yokosuka 1953」11月5日公開 松井香奈さん「わたしのお母さん」11月11日公開 月瀬りこさん「短編映画『バルーン』」10/30大阪十三シアターセブンにて上映 乃木リリーさん「月下香」10月28日公開 吉﨑崇二さん「グランギニョール」10月28日公開 鈴木光司さん(原作・世界観監修)「貞子DX」10月28日公開 嶋田うれ葉さん「天間荘の三姉妹」10月28日公開 柏田道夫さん「二宮金次郎」 10/23伊勢原市民文化会館にて上映 小鳥遊まりさん(原案・脚本)「OUTZONE」10/14熊谷シネティアラ21に上映 小鳥遊まりさん(原案・脚本),望月亜実さん(監督)短編映画「8月2日の約束」10/8黒田原駅前ナスタルジック映画祭2022にて上映 坂口理子さん「君を愛したひとりの僕へ」10月7日公開 坂口理子さん「僕が愛したすべての君へ」10月7日公開 野本 梢さん「HAKUSHI PROJECT内『you』」10月1日公開 橋本東一さん「Fantasmagorie~The Ghost Show」10月1日公開

そして、映画賞もたくさんいただいています。
第14回TAMA映画賞 最優秀作品賞 政池洋佑さん脚本「ハケンアニメ!」特別賞 岡田惠和さん脚本「メタモルフォーゼの縁側」 最優秀男優賞 小寺和久さん脚本「さがす」優 秀新進女優賞 小寺和久さん脚本「さがす」 最優秀新進女優賞 川村元気さん原作・監督・脚本「百花」 最優秀新進監督賞 小寺和久さん脚本「さがす」
サンセバスチャン国際映画祭 監督賞 川村元気さん(※日本人初の快挙)
第17回ロサンゼルス日本映画祭 CHANOMA AWARD  蛭田直美さん脚本「短編映画『お茶をつぐ』 」 平和賞 五藤利弘さん(監督・脚本)「おかあさんの被爆ピアノ」
第72回モンテカティーニ国際短編映画祭 第5位入選 小鳥遊まりさん(脚本)・望月亜実さん(監督)「8月2日の約束」
2021年度無煙映画大賞 和島香太郎さん監督・脚本「梅切らぬバカ」
第46回日本カトリック映画賞 和島香太郎さん監督・脚本「梅切らぬバカ」
第39回日本映画復興奨励賞 映画「梅切らぬバカ」和島香太郎監督はじめスタッフ一同 
第14回東京新聞映画賞 和島香太郎さん監督・脚本「梅切らぬバカ」
CinemAsia Film Festival 2022 コンペティション審査員賞 小寺和久さん脚本「さがす」

是枝監督をはじめ、多くの映画関係者の方が、これからの映画を模索しながら、新しい映画を、システムを創っていかれることでしょう。映像文化の未来のために、文化支援後進国の日本も、力をだして欲しいと思います。映像は経済も潤すはずですから。
目先のことだけでなく、未来をみつめて、理想だけでなく具体的に考えていく能力を日本人は身につけないといけないですね。

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