menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

身も心も

5つの歌詞(宝島社刊)

温かさ

シナリオ・センター代表の小林です。寒い!今日の表参道は昼間なのに13℃。暖房入れてみました。あったか~い。
でもね、そんな簡単に暖房を入れられない家庭が増えています。電気代は2割強上がっていますから。
どうすれば円安が止まるかなどは専門家でもないのでわかりませんが、それにしても日本は無策だということだけはわかります。
日本って、危機対策が嫌いなんだなぁって、コロナになってから改めてわかりました。楽天国家?
制度変更とか危機管理とか臨機応変にすることができないのがお役所仕事だとは知っていますが、それにしてもひどいです。
そして、昨今多いのがやっつけ仕事。ハコモノ行政で失敗をいっぱいしているのに、いまだに目先のことだけ考えて動くから、結局無駄金を使う羽目に。自分の懐が痛まないことは全然気にしない人たちに税金を任せたくないです。
マイナ健康保険証もマイナカード持たない人には資格証明制度を導入するとか、だったら、このお金のないご時世にやらなきゃいいじゃないですか。
お金をかけるところはそこじゃない気がします。
民間でしたら、何をするにも、マーケティングはもちろんのこと、予算、やる時期、それにかかるすべてのことを綿密に考えますよね。
今やるべきこと、今やらなくてもいいこととか判断しますよね。
これから寒くなる時期です。国民すべての人が身も心も温まる方法を考えて欲しいものです。

5つの歌詩

出身ライターの国井桂さんが、スターチャンネルで配信中のドリカムの名曲をドラマ化した「5つの歌詩(うた)」のノベライズをされました。
ドラマは、ドリカムの5つの曲に、5つの物語を創りました。
その脚本のうち3作は、出身ライターの岡田恵和さんと渡邊眞子さんが手がけられました。

吉田美和さんが描いた歌詞の世界から生まれたお話しは5つです。
『置き手紙』insprired by空を読む/脚本:渡邊眞子)
平凡な夫婦生活に不満はないけれど、過去後悔した恋が動き出して。
『趣味じゃないレースハンカチ』(insprired byマスカラまつげ/脚本:濱田真和)
一生主人公になれないドレスコーディネーターの切なくも幸せな涙のわけは。
『泣き虫少年のアトリエ』(insprired by TRUE,BABYTRUE/脚本:渡邊眞子)
良い子過ぎる未来の息子と過ごす奇跡の数日間。母の想いは息子に伝わっているのか。
『自転車公園』(insprired by何度でも/脚本:濱田真和)
ゼッタイ父親のようにはならないと、よき夫、父、会社員をとして頑張っているはずが。
『赤星交通バス』(insprired byスピリラ/脚本:岡田恵和)
まじめに生きていた。でも、友達はいない私。いつも同じバスに乗っている女性二人に勇気を出して声をかけてみた。

どのお話も、吉田美和さんの世界観が表現されているとても素敵なドラマなのですが、ドラマのノベライズというと、ハッキリ言って本当にドラマそのままだったり、文章がいまいちだったりします。
ところが、国井さんのノベライズは全く違うのです。
この「5つの歌詩」は、珠玉の短編小説です。
ひとつひとつの言葉の選び方、1行1行の洗練された文章、ドラマのノベライズではなく、ドラマの原作ではないのかと思わせられます。
頭の中にドリカムの曲がBGMのように流れ、映像が浮かぶのです。
今までも国井さんは、岡田恵和さんのドラマのノベライズを何冊もされています。
岡田恵和さんは、国井桂さんの小説力をリスペクトされているだということがよくわかります。

心揺さぶられるこの小説を、ドリカムの曲を流しながら読んだら、最高の秋の夜長を満喫できるはずです。
是非、お試しを!

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ