思い出
シナリオ・センター代表の小林です。神宮外苑前の銀杏並木が色づき始めました。例年よりずいぶん早い感じがします。
ちょっと寒くなると、食べたいものがあります。紀の善の粟ぜんざい。お餅ではなくもっちりとした塩味のきいた粟にさらしにさらしたこしあんがとろりとかかっていて、それはそれは美味しいのです。
ところがあろうことか、老舗の甘味処だというのに急に閉店。
店主の高齢化が・・・って、事業継承しておけよ!!もう!!
大好きな粟ぜんざいも抹茶ババロアも食べられなくなってしまった。(涙)
それよりもなによりも父との思い出の場所が消えてしまったことがとても悲しいです。
私が小学生の頃、父が日曜日に仕事が入っていないと、家から神楽坂までふたりで散歩しました。
その頃は、映画全盛でほとんど日曜日もなく、父はかんづめ(宿屋にこもって執筆すること)で、シナリオを描いていました。
なので、たまの散歩は、私にとって父を独占できる貴重な時間でした。
「♪楽しい楽しいお散歩よ。パパと一緒に行くんですよ♪」と父が口ずさみながら、私の手をしっかり握って、片道30分強の神楽坂まで、市ヶ谷の土手を歩きます。
そして、神楽坂で紀の善に入って、粟ぜんざいとお雑煮を注文します。
店員さんは、必ず父の前にお雑煮、私にお汁粉を置きます。お汁粉は、父が食べるのに。毎回とっかえっこして、笑います。
父が歌う散歩の歌が、父の創作と知ったのは大人になってずいぶんたってからでした。(笑)
そんな遥か彼方の思い出が、紀の善閉店のお知らせで、走馬灯のようによみがえりました。
こうした思い出を持てたことは、本当にありがたく幸せだと思うのです。
舞い上がれ!!
創作ラジオドラマ大賞公開講座が、日本放送作家協会の主催で、オンラインで開催されます。
11月13日(日)15:00~17:30
第1部は、出身ライターの新井まさみさんやNHKのプロデューサーの方々の講演があります。
2部は座談会で「通過と落選、その分かれ目にあるものは?」
新井まさみさん、ラジオドラマのオーソリティ北阪昌人さん、脚本家上原哲也さん、NHKの真銅ディレクターのみなさんが脚本家井出真理さんの司会で、お話しをされます。
座談会では、質疑応答の時間もあるので、チャットで質問することもできるそうです。
ラジオドラマを描きたい方、必見です。お申し込みはi-info@hosakkyo.jp
で、もちろんシナリオ・センターでもやりますよ。
皆さんを押し上げるためのアドバンス講座(全2回)を11月18・25日。金曜日。
「ラジオドラマ講座特別編~ラジオドラマコンクールからデビューを目指せ!」
第1回目(11/18) ラジオドラマコンクールの入選がキッカケでデビューし“先輩”から聞く~コンクール入選からデビューまで~
として、ラジオドラマは勿論、映像のドラマ・アニメなどの執筆でも現在大活躍されているおふたりの先輩、「創作ラジオドラマ大賞」を受賞されてデビューした葉月けめこさんと、「第49回創作ラジオドラマ大賞」(2021)を受賞の「手を振る仕事」で2022放送基金ラジオ部門最優秀賞に輝いた足立聡さんをお招きして、コンクールにどのように望んだか、その後放映になるまで経緯、お仕事の広がりなど、実際のご自分が経験してきたことをお話ししていただきます。
第2回目(11/25)「いっきに書けるラジオドラマとテレビドラマ」をテキストにあっと言う間にわかるラジオドラマの書き方
ラジオドラマ初心者でも書けるように「いっきに書けるラジオドラマとテレビドラマ」(森治美・堀江史朗執筆・シナリオ・センター編)をテキストに、坂田講師がまず『音』でドラマを作るための『ラジオドラマならではの書き方』を整理。
柱のないラジオドラマの形式に慣れながら、音の世界をいかに描いていくかに焦点を当てていきます。
映像ドラマとラジオドラマの両方が書けるようになれば、「この題材は映像シナリオ用」「これはラジオドラマ用」と振り分けることができて、表現の幅も広がります。
現在放映中の朝ドラ「舞い上がれ!」(NHK)のオリジナル脚本を描かれた出身ライターの桑原亮子さんも、創作ラジオドラマ大賞を受賞され、ラジオのみならずこうして朝ドラも。
出身ライターの山本むつみさんも、同じくラジオドラマコンクールから、大河ドラマ「八重の桜」(NHK)、朝ドラ「ゲゲゲの女房」(NHK)などを描かれ、大活躍中です。
今回の講座は森治美・堀江史朗著「いっきに書けるラジオドラマとテレビドラマ」がテキストについてくるので、ラジオもテレビも活躍したい方はゼッタイ受講してみましょう。
来年卯年は飛躍の年。準備の年壬寅の最後に、飛躍するための準備を!!