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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

情けない

大阪 

国際子ども平和賞

シナリオ・センター代表の小林です。昨日の夕刊のある記事を読んで涙が出ました。
まだ未来は輝けるという喜びであり、不甲斐ない最低な大人たちばかりいることへの悔しさ、申し訳なさ、怒りがないまぜになった涙です。

大阪在住の川崎レナさんという17歳の女の子が子どもの権利擁護などに大きく貢献した若者に贈られる「国際子ども平和賞」を受賞しました。
あのノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララさんやスウェーデンの環境活動家グレタさんなどが受賞していますが、日本人では初めてだそうです。
マララさんたちのの行動力の素晴らしさには感動していましたが、日本の若者は無理なんだろうなと思っていました。
ごめんなさい。日本の若者を侮っていました。ろくでもない大人です。

川崎さんは、若者の声が政策決定に反映されるように学校と地域の政治家をオンラインでつなぎ、若者が直接意見を伝え、政治に関与できる仕組みを立ち上げました。
また、河川の清掃や持続可能な都市づくりのプロジェクトなどに参加するなど活発な活動が評価されたものです。

川崎レナさんのスピーチの一部を、ちょっと長いですが載せさせていただきます。
「私がこの活動を始めたきっかけは悔しさでした。変わりそうにない日本。
自分の生まれた国、日本を誇りに思えないことに、とてつもない悔しさを感じました。
私たち日本の若者は政治離れの世代だと言われていますが、日本の若者は政治に興味がないのではなく、政治を信頼する理由、投票する理由が今はまだ見つからないことが多いのです。
差別発言、議会中の居眠りなどを繰り返す様子が日々放送されています。
このようなことをする政治家のみなさんばかりではないのは分かっています。
 市民の声を最初から聞いてくれないように見える日本の政治に、誰が協力しようとするのでしょうか。
放送されているような政治家のみなさんばかりだと日本は変わることはないでしょう。
けれども39歳の市長が居眠りする議員に向かい、『恥を知れ』と叫んだとき、日本はまだ変われる。私はそう思うことができました。
政治家として議会で寝ないのは普通のことのはずです。政党や思想関係なく、その普通を取り戻そうとしてくれている大人たちがいる限り、日本は私が誇れる国になれるはずです。
政治家のみなさん、私の発言は実現性がないでしょうか。理想的すぎるでしょうか。
私たち若者は見るはずではなかった、つらい、悔しい日本の現実を見てきています。それでも理想や希望をまだ持っています。
政治家になる前にかっこいい大人になってください。
私たちに子どもらしく夢を持たせてください。
私たち日本の子どもは、みんなが理想とするかっこいい日本になってくれるのをずっと待っています。
私たちはいつまで待てばいいのでしょうか」   

恥ずかしくて、涙がこぼれます。
子どもにこんなことを言わせてはだめです。
政治家よ、襟を正しなさい!己の顔をしっかりみつめなさい!
大声で叫び出したい気分です。

※「国際子ども平和賞」オランダに本拠地を置く児童権利擁護団体「キッズライツ財団」が子どもの権利擁護などに大きく貢献した若者に贈られる賞です。

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