4冠達成!
シナリオ・センター代表の小林です。
出身作家の原田ひ香さんの小説「三千円の使いかた」が2022年年間ベストセラーランキング文庫部門オリコン、トーハン、日販、楽天ブックスで1位、4冠を達成しました。おめでとうございます!!
すごいです、そして、この小説は来春1月7日から東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「土ドラ」葵わかなさん主演でドラマ化されます。
この小説はホントに面白い。子育て、入院、離婚、老後、御厨家の女性たちが直面する人生のピンチは、今の世の中、我々が多かれ少なかれ直面しているものばかりです。
是非とも、お上の皆々様に知ってもらいたい、庶民の感覚、庶民の知恵を。
国民の声を聞く気がないなら、せめて「三千円の使いかた」読んでくださいな。と言いたくなります。
出産手当を50万に増やし、児童手当の拡充を検討しているのだそうです、お上は。
ありがたいことだと思いますか?
もちろんお手当はたくさんあった方がいいし、ないよりましだけれど、その場その場のことだけでは、子どもを産むことも、育てることもままなりません。
なんで子どもを産まないのか、産めないのか、なんで子どもを育てられないのか、女性がいきるためにはどうすればいいのか・・・根本をきっちり見つめずに、その場限りのバラマキをしても何にも解決しないのです。おろかな敵地攻撃能力と一緒です。
過去を顧みないで、将来を見通さないで、その場限りの口あたりのいい政策などは、社会を悪くするばかりだということに、早く気づいてほしいです。
ブラボー!
昨日、ユーチューブで「第3回舞台脚本コンクール」授賞式を行いました。
見ていただけたでしょうか。
グランプリ「カラシナ」保坂正人さん
準グランプリ「異郷の弦」辻本久美子さん
準グランプリ「月見泥棒」石野ロボさん
佳作「吸って、吐いて」岡坂隆志さん
佳作「群青ダイズ」ササキタツオさん
おめでとうございます。
青年座の森代表から「ブラボー!!」をいただきました。(笑)
今回の応募作は、今のご時世を反映しているのか、社会派っぽいものが多かったです。
グランプリを受賞された「カラシナ」は基本的人権を失った世界を描いています。
「演劇には世の中を変える力がある」青年座の森代表がおっしゃっていましたが、そのとおり演劇は、観客一人一人の心に伝え、訴えていくものです。
どんな形でみせるのか、社会派でぶつけるのか、コメディにするのか、ラブストーリーにするのか・・・作者の想いをどう伝えるかは、それぞれです。
先日上演された出身ライターの坂口理子さんの「しあわせのタネ」は、お野菜作りの楽しさを通して、人々のふれあい、安全・安心でおいしい野菜を作るにはなにが大切なのかを明るく楽しいミュージカルとして描いていました。
演劇だけでなく、創作は、作者の心から発したものを伝えていく作業です。
見せ方・伝え方の技術はもちろんですが、作者は何を描きたいのか、しっかりとご自分の視座を持って描いていただきたいと思います。
そうすると、どんな形で作るといいのかもわかってきます。
グランプリの「カラシナ」が、来年上演できることを楽しみに、そして、今年以上にたくさんの方の応募をお待ちしています。
本日の「ピンポイント講座 ト書」はたくさんの方がオンライン受講して下さっています。
今年最後に、基本に戻ろうとされることはとても大事です。受講生の皆さんに拍手!!
すべての物事に共通しますが、基礎をしっかり、土台を作ることが、その先を広げていけるかに繋がるのです。
来年の飛躍を目指して、最後の最後に底力をつけるべく、努力していきましょう。