今年最後
シナリオ・センター代表の小林です。今年最後の授業になりました。
といって、ここでシナリオ・センターが終わるわけでもないのに、おかしなもので、1年頑張ったなぁという気持ちともっとこうしたかったなぁという気持ちがないまぜになって、なんとも言えない気分に落ち入ります。
来年は53年目を迎えます。
2020年、半世紀続けてこられた証をと盛大に皆様とともに創立50周年を祝いたかったのにコロナに無残にも夢を砕かれてしまいました。
50周年以降のこの丸3年、波乱万丈の3年ではありました。
通学できない事態をなんとかすべく、オンライン化に舵を切りました。
対面でこそのコミュニケーションにこだわっていた私ですから、コロナがなかったら、オンライン化もここまで進まなかっただろうと思います。
そういう意味では50周年を機に(コロナを機にとは言いたくない)新たにシナリオ・センターは新しい形に成長したと思っています。
さて、来年は、世の中はどう変わるのでしょうか。
「ドラマとは変化である」ではありませんが、私は、シナリオ・センターの新たな、より魅力的な、よりワクワクするドラマ作りを考えていきたいと思います。
2022年最後の怒り
この数年は、私はこの「表参道シナリオ日記」で「怒る」ことが多く、不愉快に思われた方もいらっしゃるかと思います。申し訳ありません。
ですが、私は、私の名前を出して、私なりの想いや考えをお伝えしてきました。もちろん反対な考え方をお持ちの方はたくさんいらっしゃるでしょう。寧ろそちらの方が多いかもしれません。
私は、「人はみな違う」ことを、「正解がない」ことを、すべての人に常に感じていただきたいと思って、自分なりの想いや考えをお伝えしてきました。
「人はみな違う」からこそ、それぞれの考えや想いをきちんとお互いに知るべきだと思っていますし、それぞれが自分だけの創作を生み出すことができるのだと思ってのことです。ご理解いただければ嬉しいです。
今年最後の怒りです。
なんとお上はまたまた恐ろしいことに、民主主義も憲法も無視し、勝手な閣議決定をしようとしています。
防衛装備の購入を、本来橋や道路の整備のための建設国債をあてるよう予算案に盛り込むのだそうです。
閣僚の中にその昔の後藤田正治さんのように気骨のある人が、ちゃんといけないことはいけないと言って、署名を拒む人がいてくれるといいのですが・・・。
国の根幹である憲法を軽視する人々が政治を担っていることに震えるほど怖さを感じるとともに、腹が立ちます。
憲法99条は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」と明確に定めています。
今のお上は、すべて無視をしています。世の中が悪くなっているのは、こうした政治家の姿勢が根本的な問題だと思います。
議員や大臣に就任するときには、「憲法を尊重し、擁護する」と国民の前で宣誓し、それを無視したらすぐにやめてもらいたいです。
さて、来年は兎年、ぴょんと軽快に跳びはね、高く飛躍したいですね。
先の見えない世の中ですが、暗く不安を持つのではなく、明るく希望を持って歩いていきましょう。
一人一人の存在を大切に、「いけないことはいけない」といい、「怒り」を向ける矛先は、常にお上、強者に向けて、弱者をよりいじめるような悲しい社会が広がらないようになればと願っています。
それができるのは、実は、創作の世界からではないでしょうか。ペンは剣より強しです。
創作の力を信じて、来年もシナリオの技術をお伝えし続けていきます。
佳いお年をお迎えください。