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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

才能の作り方

「ひみつのなっちゃん」センター全員でバックアップ

脚本家になる方法

シナリオ・センター代表の小林です。昨日の日曜日は、147期シナリオ作家養成講座の説明会でした。
バーン!!今回は、スタッフ全員、映画「ひみつのなっちゃん」Tシャツを着て臨みました。写真見て、みて!!(笑)
主役の滝藤さんのドラァグクイーン姿のイラストです。かっこいいでしょ?
なんで?って。
実は「ひみつのなっちゃん」この映画は、シナリオ・センターの社員田中和次朗が脚本・監督した映画なのです。
え~、シナリオ・センターの社員が映画作ったの?
はーい!!シナリオ・センターでチューターや研修、事務に携わっている田中和次朗、脚本・監督で、メジャーデビューしました!

デビューがコメディです。
滝藤賢一さん、渡部秀さん、前野朋哉さんのお三方がドラァグクイーンで、ドラァグクイーンでゲイだということを秘密にしていた先輩なっちゃんのお葬式に、なっちゃんの故郷郡上八幡へ出かけるというロードムービーです。
めちゃハードル高い。泣きのツボは同じでも、笑いのツボは人によって違うので、コメディって一番難しいんです。しかもドラァグクイーンが主人公という、観客にどこまで感情移入していただけるものになっているか・・・。

映画を観るまでドキドキでした。シナリオ・センターの社員が作ったのに面白くなかったら・・・と。
でも、心配は杞憂でした。面白い!で、ちょっと差別のことも考えさせられるし・・・。
皆さん、なにはともあれ見てください。

田中は、学生時代にシナリオ・センターにアルバイトとして入り、脚本家を目指しながら社員になりました。
毎日、きちんとセンターの仕事をこなしながら、帰宅すれば可愛い娘の“おとう”として家事育児、娘が寝た後、毎日必ずシナリオを描き続けていたのです。
なんと10年以上です。
この映画の企画が通るまで、センターのスタッフ誰一人、田中が一人で頑張っていたことなど知りませんでした。
で、もちろん、知ってからはシナリオ・センターは全面バックアップ。全員がフォロー体制に。
それでも、まじめな田中は、有休を使いながら打ち合わせし、ロケハンに行き、監督として撮影もこなしました。よくやった!

一番嬉しかったことは、ホント、とってもすごいことなんです。
主人公の滝藤賢一さんも、死体役でしか出演しないカンニング竹山さんも、田中のシナリオを読んで出演を快諾してくださったことなんです。
シナリオがよかったから、「出たい」と思ってくださった。
脚本家冥利につきますよね。
描き続ければプロになれる、シナリオがよければ役者さんにも喜んでもらえる、まさに、シナリオ・センターが誇るロールモデルです。(笑)

夢は、描き続ければ叶うのです。
やらない言い訳はいくつでも作れます。でも、皆さんは、描き続けていきましょう。

シナリオ・センタ―の教え方

シナリオ・センターがお教えしていることは、新井一が体系づけた「シナリオの基礎技術」です。
実は、シナリオ・センターの講師は、それぞれが自分勝手な方法で教えているのではなく、すべての講師は、新井一が作ったシナリオの技術のメソッドを徹底的に身につけて、受講生の皆さんにお教えしているのです。
なので、どの講師もシナリオの技術を体系づけて教えることができるのです。
作品は作者の感性から生まれのですが、感性を活かすためにはシナリオの技術がないと活きてこないのです。
私達がお教えるのは、この技術の部分だけですが、ちょっと技術を持つだけで格段に伝わる力が変わります。

受験シーズンの今、合格したことをお母さんにすぐに知らせたいと思います。
「お母さん、合格したよ」
「合格したよ、お母さん」
このわずかなセリフ、あなたは、どちらのセリフにインパクトを感じますか。

技術とはこういうことなのです。わずかなセリフでも構成ひとつガラッと変わるのです。
起承転結、構成、小道具、カットバックやシャレードなど等の技術の使い方、キャラクターづくり、人物描写、映像描写(ト書)など等、あらゆるシナリオの技術を使うことで、見える、魅せるシナリオが書けるようになります。

シナリオ・センタ―では、著名なライターがお教えするわけではありません。
名選手が必ずしも名伯楽ではないからです。
シナリオの技術をしっかりと学んで、きちんと教えることができる講師たち。だからこそ、シナリオコンクール入選の9割をセンター生が、連ドラの6割を出身ライターが席捲するという実績が生まれているのだと思っています。
シナリオライターになるにも、シナリオ講師になるにも、何よりもシナリオの技術の習得から始まります。
一度身につけたシナリオの技術は、決して裏切りません。未来を、夢を叶えてくれます。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
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  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ