穴八幡
シナリオ・センター代表の小林です。今朝、ちょっと早起きして、早稲田にある穴八幡宮へ「一陽来復」のお札をいただきにいってきました。
毎年、シナリオ・センターがつぶれないよう(笑)にお願いを申し上げているのです。
新井が存命の時代からもう50年近く続けているのですが、おかげさまでコロナ禍もなかなか厳しい状況ではありましたが、何とか踏みこたえられたのも穴八幡様のおかげかと。
お守りを、節分の0時に、今年の恵方南南東へ向けてお祀りをして、この1年の無事をお願いさせていただきます。
無宗教のくせに、こういうことが案外好きです。(笑)
「一陽来復」冬が終わって春が来る、悪いことが続いた後にはよいことが起こるという意味ですが、本当に今年こそ、良いことが起こることを祈らずにはいられません。
とはいえ、どうもお上は信用がおけません。
お上の皆々様はちゃんと頭に心に叩きこんでくださいね。
「国は国民のためにあるのであって、国のために国民はあるのではない」ということを。
そこをはき違えると、「お国のために」といって、自分はのうのうとしていながら、平気で国民を戦争に駆り出したりしちゃいますからね。
私達国民はしっかりと目を光らせていなくては。
視点
私がいつもお上に腹を立てるのは、お上とまったく視点が違うからだと思うのです。(笑)
ドラマで一番大事なことは、どの視点で描くかということだと思います。
今話題の「異次元少子化対策」をドラマにしてみましょう。
あなただったら、どの視点で描きますか。
お上の視点、ワンオペを強いられている女性の視点、専業主婦の視点、働く女性の視点、シングルマザーの視点、育児ができない男性、またはしたくない男性の視点、育児をしたい男性の視点、おじいさんおばあさんの視点、保育園や学校の先生たちの視点、実際に「少子化対策」に動いている役人の視点、麻生何某の視点、子どもたちの視点などなど・・・。
色々な視点があり、そこにまた様々な切り口があります。
この視点を決めるのは作者自身ですから、テーマや考え方も世の中の人が考えることに同調する必要はありません。
このテーマを取り上げるための切り口もあなた次第です。
作者の視点を確固たるものにするためには、自分の考えや想いをしっかりと持つことですが、それには見聞を広げなくては浅くなってしまいます。
脚本家や小説家がシナリオハンティングや取材とかを行うというのは、見聞を広めるためです。
ネットで簡単に調べられる世の中だからこそ、そこだけで終わりにしてしまうと、浅くしかとらえることができません。
自分の目で耳で足で調べていく、そうすることで作品の深みも増します。
そして、作者の視点が定まれば、おのずと切口語り口も決まってきます。
「人間は考えるために作られている。それは彼の全品位であり、全価値である」パスカル
兎年の春が、良い方向へ動くかどうか、私たち自身にかかっています。