弥生
シナリオ・センターの小林です。今日は雛祭り。女の子のお節句といわれますが、本当は中国から伝わった五節句のひとつで、この節目、昔から邪気を払うために、人形に自分の穢れをうつして流す風習だったようです。
1月7日は「人日」といって七草を食べて身体をきれいにするんですよね。
3月3日は「上巳」雛を流して邪気をはらい、5月5日は端午の節句、こちらも男の子の節句のように言われるけれど、本来は違うみたい。
7月7日七夕、9月9日重陽と五節句は、季節の節目の体や心が危ない時期なので整えるためのものだったのが、江戸時代になって色々プラスされたりして、変わってきたみたいです。
現代は、男とか女ではない一人の人間としての時代ですから、風習として残すことは大事ですが、意味合いは本来のものに戻したらいいのではと思います。
冬が終わり、春になる時期は、体調も精神も不安定になりがちです。花粉症などもでてきますしね。くれぐれもご自愛ください。
コロナから、花粉症にもインフルエンザから守ってくれるなかなかものがマスクですが、そういえば役に立たないマスクが配られたことがありましたね。
忘れもしません「アベノマスク」。
小学生の給食用マスクかと思うほどの小ささで、不織布じゃないとダメなのにガーゼで、ほとんどの人がつけていることをみたことがない、税金を無駄に使って作ったやつです。その上、いらないといわれて大量の余ったあのマスクです。
そのマスクの単価や発注枚数の情報を黒塗りにした国の対応の是非が問われ、争われた訴訟の判決が大阪地裁でありました。
「税金の使途の説明責任」の観点から開示すべきという判決が出ました。
当り前のことですが、久々に、お上に忖度なしの司法らしい判決で、嬉しくなりました。国は控訴するんでしょうか。やめた方がいい。
どうも、お上は税金を人のお金、国民のお金だという意識がなさすぎ、自分のお金だと思っているのでしょう。
本当に失礼千万だと思います。
1円まで、きちんとすべて出すべきです。
黙って勝手に人の懐から財布を盗んでいるのと同じだということに気がつかないのでしょうか。
天性の盗人根性?
これで控訴したら、「盗人猛々しい」っていうんですよ。
シナリオ創作術ちょいプラ!
浅田直亮講師のシナリオ指南書、新しくできました。
「シナリオ創作術 ちょいプラ!」(言視舎刊)
講座でもゼミでも具体的にわかりやすく教えることをモットーとしている浅田講師が、超わかりやすく、人気ドラマの面白ツボを例に、この技術をちょいプラしたら、こうやったら、あなたのシナリオはより面白くなるよ、って、教えてくれます。
お手本は、昨今人気だったドラマ31本。
今「大奥」(NHK)が大評判の森下佳子さん脚本の「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな二人~」、向田邦子賞に輝く橋部敦子さんの「僕らは奇跡でできている」「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」、黒岩勉さんの「僕のヤバイ妻」「グランメゾン東京」、浜田秀哉さんの「イチケイのカラス」、岡田恵和さんの「姉ちゃんの恋人」「この世界の片隅に」「にじいろカルタ」とか、坂元裕二さんの「カルテット」「大豆田とわこと三人の元夫」、賞を総なめにした蛭田直美さんの「しずかちゃんとパパ」「これは経費で落ちません」、こちらも賞総なめにした清水友佳子さんの「最愛」等々の人気ドラマ、なんでこんなに超うまい、面白くできるのかって思ったドラマ31本を例にとりあげています。
思い出しませんか、これらのドラマにぐんぐん引き込まれたことを。
そう、引き込まれるには理由があるんですね、そう、技術があるんです。
「面白ドラマはこうしたポイントを押さえて作られているからめちゃ心に響くんですよ。」と浅田がひとつ一つ具体的に説明してくれています。
自分のシナリオには何をプラスすると、もっと面白くなるのか、そんなことが如実にわかる本です。
今一歩足りないと思ったら、読んでみましょう。
なるほど、これを「ちょいプラ」したら面白くなるんだ。
なるほど、ヒット作を、名作を描く脚本家って、こうやって描いているのね、と、ドーンと腑に落ちる本です。