「テレビドラマや映画の脚本も、アニメの脚本も、舞台の戯曲も書きたい!でもそんなことできるのかな?」という方。シナリオ・センターがお伝えしているシナリオの技術は、創作ジャンルに関わらず使えることができます。
そのことをまさに体現されているのが、シナリオ・センター出身の坂口理子さん。
アニメーション映画では『かぐや姫の物語』『メアリと魔女の花』等、実写映画では『フォルトゥナの瞳』『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』等、テレビドラマでは『女子的生活』『昔話法廷』等、舞台ではミュージカル『しあわせのタネ』『四月は君の嘘』等、沢山の作品を手掛けてらっしゃいます。
3月には坂口さんの脚本を中心にした舞台ユニット「Project 未來圏」の第1回公演『銀河廃線 ~水色の蝉は転車台で宙を飛ぶ~』が上演。
5月5日(金・祝)からは、映画『銀河鉄道の父』が全国公開されます。
そこで、大活躍中の坂口さんに映画『銀河鉄道の父』のことや、「Project 未來圏」についてお聞きしましたのでご紹介。「シナリオ勉強してみたいな」という方に向けたメッセージもいただいておりますので、参考にしてみてください。
※『月刊シナリオ教室』(2023年5月号)に坂口さんのインタビューと『銀河鉄道の父』のシナリオを掲載予定。お楽しみに!
映画『銀河鉄道の父』について
=あらすじ=
質屋を営む裕福な宮沢政次郎の長男に生まれた賢治は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチを振り回す。さらに、宗教に身を捧げると言って、東京へ家出してしまう。そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシが、当時は不治の病だった結核に倒れてしまう――。
――映画『銀河鉄道の父』の脚本を担当して
〇坂口さん:以前からお世話になっていた成島出監督が、私が宮沢賢治が好きだと言ったのを覚えていて下さって、この企画が立ち上がった時にお声掛けいただきました。
宮沢賢治の父・政次郎を描く際、根っこのところに深い愛がある人にしたいと思いました。そしてその姿が今にも通じるようなものになるよう心がけました。
今回の脚色を通して、詩や手紙など映像化しにくいものを、いかに画にしていくかということを、改めて教えていただきました。
YouTube
キノフィルムズ
映画『銀河鉄道の父』予告【2023年5月5日(金・祝)全国公開】
Project未來圏について
=「Project未來圏」とは=
坂口さんの脚本を中心に、俳優を志す若者と現在現場で活躍中の演劇人との出会いと融合を目指す舞台ユニット。「キャスト・スタッフとして、早い時期から第一線で活躍するプロと共に舞台芸術に関わることで、将来的にはアーティストとして、さらには観客として、舞台芸術を取り巻く未来の土壌を耕すことを見据えている」(公式サイトより)
『銀河廃線~水色の蝉は転車台で宙を飛ぶ~』では幻想的な空間の中、出演者とともに銀河を旅するような感覚に。全6公演 大盛況のうちに終了となりました。
―― 「Project未來圏」今後の展望
〇坂口さん:俳優を目指す若い世代と現在第一線で活躍する方々との融合を目的としたプロジェクトです。若い世代の方々を巻き込むことによって、私自身、新しい風を感じています。ぜひ皆さんにも劇場で体感していただきたいです。
シナリオ・センターの基礎講座 受講ご検討中の方に向けて
――「シナリオを勉強して良かったな」と思うとき
〇坂口さん:シナリオ・センターの講座では課題を添削してもらえますし、そのあと進級できるゼミでは課題を発表しますので、自分の作品を、自分以外の目にさらすことに対して耐性がつきました(笑)
外の目にさらす、ということは大切ですし、読んでもらえるのは幸せなことだと改めて思います。
「脚本は、監督をはじめ色々なスタッフの方々と一緒に作りあげていくものです。その意味で、脚本家は“途中経過を作る人”なんじゃないかなと思っています」(坂口さん)
* * *
坂口さんのように、「テレビドラマも映画もアニメも舞台も書きたい!」という方。
まずはその第一歩として、お気軽にシナリオ・センターの基礎講座(シナリオ作家養成講座・シナリオ8週間講座・通信講座基礎科)からスタートしてみるのはいかがでしょうか。ご参加をお待ちしております!
※以前、坂口さんにお話しいただいたこちらの記事も併せてご覧ください
▼「脚本は設計図/脚本家 坂口理子さんに学ぶ」
※その他、シナリオ・センター出身の脚本家・監督・小説家の方々のコメントもこちらでご紹介。
▼「脚本や小説を書くとは/シナリオの技術を活かして」
- シナリオは、だれでもうまくなれます
「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」と、新井一は言っています。“最初の一歩”として、各講座に向けた体験ワークショップもオススメです。
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