故郷
シナリオ・センター代表の小林です。今日は、146期シナリオ作家養成講座の修了式でした。
シナリオ作家養成講座は、年3回開講しているので、年3回修了式もあります。(当たり前だ!)
146回目の修了式でもあるし、もう馴れに馴れているように思われるでしょうが、毎回新鮮なのですね。
何故って、毎回受講生の方々が違うからなのです。
面白いことに期によって、クラスの雰囲気が全然違います。めちゃ明るいクラスとか静かなクラスとか、まじめなクラスとか・・・。
今日の146期昼のクラスは、気さくで明るい雰囲気のクラス。
リードをしてくださる方もいらして、今日も「最後にみんなで集合写真撮ろう!」の一声にみんな集まり、担当講師の柏田やチューターの田中を囲んでパチリ!オンラインの方、ごめんなさい。
この期のチューターが、映画「ひみつのなっちゃん」の脚本監督を手掛けた田中和次朗だということもあって、映画を観に行ってくださったり、ミソ帳講座を聞いてくださったり、本当に応援してくださった期でもありました。ありがとうございました。
修了ではありますが、基礎が終わったというだけですから、これから研鑽を重ねて、それぞれの思う道へ進んでいっていただきたいと思います。
いつも申し上げているようにプロへの道は、描き続けるしかないのです。
技術をお教えすることはもちろんですが、むしろその後押しをするのが学校の、シナリオ・センターの役目だと思っています。
モチベーショが下がった時、疲れちゃった時、講師やスタッフだけではなく、仲間がいるライバルがいるって、力になるんです。
出身ライターの方々をみていても本当に仲間の力って大きいなと思いますもの。
私は、シナリオ・センターは、出身ライターの坂口理子さんがいつもおっしゃてくれる「実家」であり「故郷」だと感じてくれるような場所でありたいと願っています。
皆さん、遠慮なく使ってくださいね。
ひとりぼっち
昨日は、出身ライターの山本むつみさんが、打ち合わせの前に4月9日放映の「ひとりぼっち」(TBS)のポスターを持ってきてくださいました。
橋田壽賀子さん追悼ドラマ「ひとりぼっち」は、突然、石井ふく子プロデューサーより、山本むつみさんへお声がかかり、脚本を描くことになられたのだとか。
ギネスにも載る96歳現役プロデューサーとして活躍されている石井さんは、しっかりとテーマをお持ちで、ドラマの根源である「人間を描くこと」をきちんと創られる方です。
だからこそ、山本さんに描いてもらいたかったのだと思います。
この「ひとりぼっち」は「人に支えられて生きてきた」という思いをテーマに「人は一人ではない」ことを石井プロデューサーは伝えたかったのだそうです。
おにぎり屋を舞台に15歳で両親を数年後に姉を亡くしひとりぼっちの相葉雅紀さんが、亡き姉によく似た女将さんの坂本冬美さんを始め常連客達と接することで、ひとりぼっちじゃないことを知っていきます。
生前橋田さんは、「一番大切なことは、心と心のつながりなの。」とおっしゃっていらしたとのこと。
この殺伐たる世の中に、一条の光となる温かな人間関係を見てみたいです。
橋田賞を目指す方も是非ごらんになると、橋田賞新人賞の目指すところがわかるかと思います。
昨日は、お互いおしゃべりするのが大好きなので、いつものごとく時間が経つのを忘れてしまって・・・慌てて打ち合わせに飛んでいらしたのですが、間にあったかな。(笑)ごめんなさい。