こども
シナリオ・センター代表の小林です。我が家の近くの小学校は、今日、入学式でした。
社会人1年生も大学1年生も中学・高校1年生もその年代なりに、新入生というものは初々しくてまぶしい限りなのですが、なんといっても小学1年生って格段に愛おしい感じがします。
大きなランドセルを一生懸命に担ぐ子どもたちの姿をみると、この子らの人生が、未来が、希望に満ちたものであるようにと祈らずにはいられません。
「子どもは国の宝」だとか言って、少子化対策をどんどん進めていくという口の先から、子どもの医療費の無償化は、「必ずしも子どもにプラスとは言えない」などと意味不明のことをいう加藤厚労相がいるかと思えば、給食費の無償化は自治体では行っているところが増えていますが、国はまだ検討段階にしか入っていないのです。
物価高騰で食べるものにもこと欠く子どもたちがいます。病気になっても病院へ行けない子どもがいます。
たしか岸田首相は子ども食堂を何度か視察にいらしており、私の知っている子ども食堂にもいらしたと聞きました。その折、ニコニコと笑顔でカレーを食べ、お力になりますとか言われたという話を聞いて、私はびっくりしました。
その言葉はどこから出るのでしょう。
力になるのではなく、あなたたちができないことを民間がやっていること自体を憂いて、国がすべてやるとか、構造的に子どもの貧困をなくす対策を即やるのが筋だと思うのです。
お上たちは、発想そのものが間違っています。
軍事費には4兆円ものお金を出す癖に、子どもたちの平和で幸せな未来は口先だけ。
国を亡ぼすことしか考えていないとしか思えません。
これからの国をこの子どもたちが支えていくのですよ。わかっているのですか?
亡くなった坂本龍一さんは、「声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。社会を変えるには結局それしかないのだと思います。」
私も、声を上げ続けていきたいと思います。
せめて、子どもたちの未来が失われないように。
新人よ、いでよ!
NPO法人文化芸術教育支援センターでは「新人シナリオライター発掘プロジェクト」を行っています。
昨年は、石田衣良さんの小説を原作にしてコンクールを行い、4作品をオムニバスで上演するという新しい形でやりました。
今年は、脚本家の伴一彦さんの書かれた名画をモチーフにした小説「追憶映画館」(PHP文芸文庫刊)を原作に、名画をモチーフにした脚本に挑戦しました。
伴先生とシナリオ・センターの柏田講師が4本を選びました。
「ポップコーン」(モチーフ:花束みたいな恋をした)ササキタツオさん
「大島さんのレシピ」(モチーフ:東京物語)岡坂隆志さん
「しし座流星群」(モチーフ:銀河鉄道の夜)船渡川望美さん
「牙を抜かれた獣たち」(モチーフ:キャリー)今泉和紀さん
4月19日から23日、中目黒トライ(中目黒駅南口徒歩2分・中目ビル5F)で上演されます。
シナリオを学ぶ多くの人に自分の作品が形になる場を作ろう! そんな思いで立ち上げた新人発掘プロジェクト。
今までに5回の上演を行い17人の舞台脚本家が誕生し、自分が書いた作品に、多くのキャスト、スタッフが携わることを経験して、今では、テレビや配信、ラジオなど様々なメデイアで活躍していらっしゃるそうです。
皆さんも挑戦するとともに、是非舞台をご覧ください。
お問い合わせinfo@bungei.org
また、毎年行っている「ライターmeetsアクター」の朗読劇の募集も始まります。
4月26日にはガイダンスを行い、今年の課題を発表します。
こちらも是非、挑戦してみてください。詳細は近々HPで。