統一地方選
シナリオ・センター代表の小林です。統一地方選挙の前半戦も終わり、あまりの情けなさにがっかりしています。
私が嫌いな○○が当選したとかしなかったではなく、何より腹立たしいのは投票率の低さです。過去最低の46,7%。
日本では、友達や職場などで政治のことを話すのはタブー視されている傾向があります。
なんかめんどくさい奴に見られちゃいますしね。
私もそういうところはありますし、気持ちはわからなくはありません。
日本の教育は、あえて政治教育をしていないようにみえます。
スウエーデン、ノルウエーなど北欧諸国の取り組みは有名ですが、イギリス、ドイツ、オーストリアなど西欧諸国、アメリカなど多くの国が「シティズンシップ教育」を行っています。
これは社会の構成員としての市民の在り方、市民性を教育するもので、子どもの頃から「主権者教育」という市民と政治の関わり方もしっかりと学びます。
模擬選挙などを通してそれぞれの意見を交換するスウエーデン、自分の力で考え、意見を持ち、しっかりと主張できるようにするために「意見交換」を繰り返し、多様な意見があることを知り自分の考えを主張できるようにするアメリカなど海外各国では政治について学んでいます。
残念ながら、日本では18歳に選挙権を与えにも関わらず、授業の中で政治的な発言をするということはほとんどないないようです。
学校ともに教員が政治的中立性の確保を求められているからです。
どういう教育がいいかどうかはわかりませんが、政治=自分たちの生活だということは、きちんと学ばせてほしいと思います。
いつも同じことを言っていますが、反対意見を制限して排除するのではなく多様な意見を聞き、自分の考え想いを伝えられるようになって欲しいと思います。
誰を選ぶかはそれぞれです。どう思うかはそれぞれです。
ですが、選挙にいかない選択肢はなしです。自分の国の行く末を決めるのは自分自身ですから。
亡くなった坂本龍一さんを思い出してください。彼の行動を。声をあげましょう。
4月23日、多くの人が投票に足を運んでくださるよう願うばかりです。
いつか君が運命の人
あのラブストーリーの名手といわれる出身作家の宇山佳佑さんの新作がでました。
「桜のような僕の恋人」は100万部を突破しました。
大ヒット作「桜のような僕の恋人」「この恋は世界で一番美しい雨」はコミカライズされて、こちらもヒット中です。
そりゃあそうですよね、めちゃくちゃ琴線にふれるのがうまいんですもの。
またまた胸キュンになっちゃいます。
「いつか君が運命の人」(集英社刊)
ある指輪が、何人かの人の手にわたって物語を繋いでいきます。
花耶は高校に入った途端、同級生に釘づけになり、いとも簡単に恋に落ちた。
そんな彼女がやっと恋が叶って、彼征一郎からもらったクロスの指輪。
「指輪は心が繋がるものなんだって。」
「古代ギリシアだと、心は心臓にあると思われていたんだ。その心臓と左の薬指は一本の血管でつながっていて、そこに『永遠』を誓った指輪をつけると」
「相手の心と永遠につながれる!」
征一郎が花耶にくれたクロスの指輪。ある日、不慮の事故で花耶は亡くなってしまう。
その指輪は、赤い糸が見える、奇跡の指輪。
花耶の想いが、様々な人の指へ渡って、奇跡を起こします。
機嫌のいい時にしか好きと言ってくれない彼氏を持つ雅、人嫌いのかんなが心を開いた国語教師新藤、12年もプロポーズしてくれない彼を待つ由希子、ピアニストの母にほめてもらいたい未音。
そして、運命の赤い糸をつなぐ指輪は、介護士見習いの李花のもとへ・・・。
奇跡の指輪をめぐる6つの物語のひとつひとつに心が揺さぶられます。
宇山さんの描く主人公のキャラクターは、どの人も共感を持てるのです。
この歳になっても胸キュンにさせられる、読み手の年代を越えて共感させられるというのはすごい筆力だと思います。
春の一夜、運命の人にあなたもきっと出会いたくなります。