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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

他人から得るもの

大島渚没後10年

諦めない

シナリオ・センター代表の小林です。日本って不思議な国だなぁと思います。
先日の首相襲撃事件から内閣支持率がアップしたのだそうです。
暴力に訴えるのは、戦争をしようとすることと同じだと思うので、私は良しとは思っていませんが、襲撃されると支持率が上がるというのもよくわかりません。同情票?
ここまで一強で野党に力がないと、何を言っても無駄だなと思ってしまうのは仕方がないかもしれません。だから、暴力に訴えてしまう。もちろん、してはいけないことですが、ただいけないというのではなく、その背景をきちんと私たちは見つめるべきだし、そのためには、マスコミがちゃんと役割を果たしてきちんと報道すべきだと思います。
それにしても、河井議員に買収された県会議員の方々が当選するって、なんでも忘れちゃうのでしょうか。
こういう状況を見ると「どうにもならないんだなぁ」とがっかりしてしまいます。
でも、亡くなった坂本龍一さんは「諦めない」と繰り返しおっしゃっていました。
なにを言っても無駄と思わず、統一地方選では、選挙に行くことでまずは私たちの声を出しましょう。
政治は生活に直結しています。
言いたいことが言えない世の中になろうとしていることを、新しい戦前になりつつあることを自覚して、自分たちの生活を守らないと、いつか来た道は、もうそこまで来ている気がします。

大島渚展

大島渚監督の没後10年記念で、国立映画アーカイブで4月11日から5月28日まで作品を順次上映しています。
坂本龍一さんが出演された「戦場のメリークリスマス」始め、世界的センセーションを巻きおこした「愛のコリーダ」などからドキュメンタリー映画、新人スター紹介映画まで、幅広く大島渚監督の世界をみせてくれます。
若き日は、松竹のヌーベルバーグの旗手と呼ばれ、従来の松竹大船調作品とは異なる作品を創られ、「青春残酷物語」や「日本の夜と霧」など物議を醸した作品も多く、その後も大島渚監督の世界観はフィクションだけでなくドキュメンタリーと広がり、世界の映画祭で多くの賞を受賞しています。
この作品群をみていると、創作するということは、作者の視点・視座がどれだけ重要なのかということがよくわかります。

映画全盛の頃は、それぞれの映画人が自分の視点で、社会を、人間を、描いてきました。
大島渚監督だけでなく、日本映画の名作名画と呼ばれるものをご覧になったことのない方は一度観て欲しいと思います。
若い方から見ると古い感じに思うこともあるかとも思いますが、名作名画と呼ばれる作品は、好き嫌いは別としてなにかしらの理由があるのです。
人間を描く方法がどれだけあるのか・・・作者はどんな視点で描いたのか、学ぶものがたくさんあると思います。
色々な人のいろいろな見方を知ることは、自分の視点を広げてくれます。
名作名画を楽しみながら、自分の想いや考えを形にしていく、自分の視座を創る縁(よすが)にしてください。

 

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