ゴールデンウイーク
シナリオ・センター代表の小林です。ゴールデンウイークが終わりました。
今年はコロナ前のような賑わいに各地が戻っていたようですが、どちらかへお出かけされたでしょうか。
ゴールデンウイークで賑わっていた石川県に起きた能登地震は、本当にびっくりしました。被災された方々にはお見舞い申し上げます。まだ余震が続くようですが、雨で地盤が緩くなっているようですし、くれぐれも気をつけてください。
日本は地震国、何時どこで大地震が起きてもおかしくない国です。常に備えていないといけないのですが。
また、クレムリンへのドローン攻撃のニュースをみると、50基以上もある原発にドローン攻撃を受けたら、日本はひとたまりもないなと思いました。
今、日本が目指すところは武力を強化するのではなく、国民を守るために外交努力と命の安全を守るための措置ではないかと思うのですが。
5月3日の憲法記念日には、護憲派、改憲派がそれぞれ集会を行いました。
私は護憲、9条は絶対守りたいです。
そして、一番大事なのは基本的人権。
改憲派は国民の基本的人権さえなくそうとしているのです。戦争を反対することができないように。
まさに、タモリさんのいう「新たな戦前」を具体的につくろうとしています。
そのことに私たちは気づいて、声をあげないと大変なことになります。
いつの間にかいつか来た道をたどっているのですから。
ゴールデンウイークは、なにかと考えさせられる時間だった気がします。
茨城県立天心記念五浦美術館
ゴールデンウイーク最終の日曜日、茨城の天心記念五浦美術館に行ってきました。
五浦は、新たに日本美術研究所を東京から移して、日本美術の研究をやり直そうとした岡倉天心に呼応して、横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山四人が移り住んで、新しい日本画を生み出した地です。
その昔、新井一は岡倉天心に興味を抱き、研究をしていました。
私は、美術好きなので岡倉天心に興味があったのだと思っていたのですが、今回、この美術館を訪ねて初めて気がつきました。
新たな日本画を生み出すためになんにもない片田舎の五浦に移住した岡倉天心たちと、業界すべての人にシナリオを教えるなど無謀だと反対されながらもシナリオ・センターを立ちあげた新井一は、同じ志、きっとすごいシンパシーを感じていたのではないかと。
ま、死人に口なしなので本心はわかりませんが。(笑)
現在の茨城県立天心記念五浦美術館も、天心の志を継いでいるように攻めている美術館でした。し、しかも・・・入館料安い。
名品展「椿」が開催されており、江戸時代から現代までのこれでもかという「椿」の名品たちを見ることができました。
多分100品はくだらない、しかも、殆どの作品の画家を知らない人はいないだろうという名品がずらーり。ため息が出るなんてもんじゃありません。
江戸時代初期の狩野山楽の「椿梅図」から始まり、横山大観はもちろん日本美術院や京都画壇の名品から、熊谷守一「春の日」や竹久夢二の「舞妓」など、日本画から油彩まで、これでもかという名品を時代の移り変わりともに展示しているのです。
こんなすごい展示を観たことがありません。
失礼を承知で言わせていただければ、茨城の小さな町にこんな立派な美術館があり、その美術館が素晴らしい企画を毎回されていることに驚きを禁じえませんでした。(ごめんなさい!)
「上野もいいけど、五浦もね。」といいたいほど、すごいです。観て欲しいです。
上野から特急ひたちで1時間40分+タクシーで10分ほど。
茨城県立天心記念五浦美術館「椿×名品展~再び、五浦へ~」は、6月11日迄行っています。
あ、太平洋を望む景観も温泉もサイコーです。