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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

おんなじ

新井一語録

変化

シナリオ・センター代表の小林です。同性婚を巡り違憲判決が出ました。少しずつですが、司法にも頭も心も固い人ばかりではなくなってきたようです。ちょっとだけ嬉しいニュースです。
「新婚さんいらっしゃい!」(ABC・テレビ朝日系)の6月4日放送にフランスで同性結婚されたカップルが出演されるということも、一歩ずつ変化してきているのですね。
世界では認められていることが日本では認められない、まだまだ封建社会かと思っちゃいます。
変化には様々な弊害がでてくることは当たり前です。
ですが、否定することから始めるのではなく、受け入れて人権を守るために知恵を出していくことが人としてやるべきことではないかと思います。

おめでとうございます!
またまたカンヌ国際映画祭で快挙です。
川村元気プロデュース、是枝監督の映画「怪物」で脚本家の坂元裕二さん脚本賞を受賞されました。
日本の脚本が、外国の方々に伝わったというのが何よりうれしいです。
また、「怪物」は同映画祭の主要部門から独立した賞の1つ「クィア・パルム賞」を受賞されました。
それにしても是枝監督は、カンヌ男ですね。(笑)
そして、役所広司さんは「パーフェクトデイズ」で男優賞に輝きました。
久々に笑顔になれるニュースが続いてちょっとルンルン気分です。

添削も創作も

今日は、久々に、通信講師会を行いました。
シナリオ・センターの通信担当が全員集まり、予定時間を過ぎるほど活発な意見交換をすることができました。
コロナ禍で、通信講師は基本自宅でお願いをしていました。
それまでは、シナリオ・センターの教室で添削をしていたのですが、集まることが難しくなり、通信生の方と同じように通信講師も孤独に添削をしておりました。(笑)
やはり、集まって顔を見せ合って(ハイブリッドですが)話をするって、すごく楽しいことなのですね。

通信講師は、一度も会ったことのない方との添削往復をします。
習作を通して受講生の方をイメージして、どのように添削をすれば、その方に伝わる添削ができるのか、常に悩みながら行っています。
通信の場合は、書簡往復なので、こちらが添削した意図が伝わりにくい場合もあります。
対面していれば、「こういうことよ」と今一度お話しできるのですが、書簡ではできないのがつらいところです。
私たちが創っているシナリオも同じだと思います。
自分とは違う人に、自分が描いたことがうまく伝わるかが一番の問題ですから。
伝えるための一番の肝は、人は皆違うから、自分の想いだけをぶつければいいというわけではないということを、常に頭の片隅に置いて書くことか思います。
他人へ伝えることの難しさはとてつもなく大きいです。
でも、伝わった時の喜びは、カンヌで脚本賞を受賞された坂元さんと同じように大きな喜びです。
シナリオを描くことも、添削することも、講義することも、実は「伝える」という難しさは、同じなのだと改めて思った一日でした。

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