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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

創作の元、シナリオ夏季合宿第一回目 箱根

努力

シナリオ・センター代表の小林です。心が躍るのは今やスポーツだけなのかとちょっと悲しい気持ちではありますが、笑顔を作ってくれる彼らに大拍手を送っています。
全仏車椅子テニスで17歳最年少での優勝。小田凱人さん、素晴らしいです。
国枝さんや上地さんの車椅子テニスに魅了された方も多いかと思いますが、本当に車椅子テニスって、ハードで技のすごさに見ている方も緊迫します。
その車いすテニスで最年少での優勝、17歳での快挙って、驚かされます。しかもテニスの4大大会のひとつ全仏オープンですから。これから小田君の追っかけになろうと思っています。
相変わらずの活躍ぶりは大谷選手。
本日、2番・DHで先発出場。7回に19号を放つと、延長12回にはこの日2本目となる20号を放ち、ア・リーグ本塁打王争いで単独トップになりました。

私は、努力ができない人間なので偉そうなことは言えませんが、人は努力だけでは人より秀でるわけではなさそうだと思いました。
小田選手も大谷選手も、もちろんすごい努力はされていらっしゃいますが、根本は、「好きだ!楽しい!」気持ちがあるからではないかと思っています。
自分が楽しくなければ努力も実らない。楽しいからこそ努力ができるのではないでしょうか。あ、楽しいって、ただルンルンっていうかんじじゃないですよ。(笑)
創作も、同じだと思います。
自分が楽しくないものを他人が楽しいとは思わないだろし、伝わらない。
見えるものの何倍も何十倍もの努力があってこそ人に伝わるのだと思いますが、そこには好き、楽しいが根底にあるからこそ、何倍も何十倍も努力ができるのだと思うのです。

バカにしないで!

カンヌ映画祭「PERFECT DAYS」で男優賞を受賞された役所広司さんと共演したダンサーで俳優の田中泯さんが、記者クラブで会見されていて、そのお言葉が刺さりました。
「一番、感じ続けているのは、一般というか国民というか、多くの人たちを、作る側がばかにしているんじゃないか」(略)
「映画に初めて出てから20年と少し、テレビドラマとかNHKの朝ドラとか出てるんですけど、日本人であるだけで、文化をすごく享受していると、すごく思う。
ですから、映画にしてもテレビドラマにしても、見る人を、もっと、もっと引き上げるべく作る必要があるんじゃないか。
現在に合わせて作るものばっかりなんですよね」(略)

その通りだと思います。私もずーっとそう思っていました。
見る側はここまではわからないと思っているのか、それとも作る側のレベルが低くて、高レベルのものが創れないということなのか。
視聴率を取るのは、人気俳優さんに登場してもらうことが第一なのではなく、そのドラマに合う俳優さんを、俳優さんも自分が活かされるシナリオを選ぶことが大事だと思うし、ドラマはシナリオが面白ければ、必ず評判は取れると思うのです。
そのためには設定の奇抜さだけでなく、見せる=魅せるシーンを作ること。
視聴者には見ごたえが、俳優さんにはやりがいができます。
泯さんがおっしゃるように、日本人の知的レベルを理解したもの、さすがというシーンを作らないと、ドラマ離れは止まらなくなります。

同じように一般というか国民をバカにしているのがお上。
衆参委員長手当日給6000円をやめて、少しでも節約するというんです。
バカにしていませんか、年間3000万くらい減ったところで何になるんです。
それよりも、身を切るというのなら、毎回言いますが、議員の歳費は生活保護費と同額にしたい私ですが(笑)、できないなら、せめて毎月の旧交通費、今はどういうのか忘れましたが100万円を返上してこそ、やっと入口に立てるというものです。
それでも80億くらいですが、3000万円によりははるかに多い。当たり前か(笑)
ご飯も満足に食べられない子どもたちに回してください。

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