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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

民意

黄色い封筒(劇団青年座)

7月4日

シナリオ・センター代表の小林です。今日はアメリカ合衆国の独立記念日ですけれど、日本はアメリカから独立できているのでしょうか。
そんなことをつらつら考えながらトム・クルーズの映画「七月四日に生まれて」を思い出しました。
戦争は勝っても負けても人の身体も心も傷つけます。
無神経なトップのせいで日本は戦争への道をたどりつつありますが、まともな国民がそれを阻止しなければいけません。
傷つけられるのは、苦しい想いをするのは、いつでも下々ですから。

それにしても、この人たちはどんな頭の構造をしているのでしょうか。
マイナカード、暗唱番号もなしで保険証と本人確認のみの利用でもいいという方針にしたとか、いかにも民意を聞いた風に宣う、その厚顔無恥さに驚きを禁じえません。
はぁ、だったら今ある保険証でいいじゃないですか。なくす必要なんてないじゃないですか。
なんで、余計なお金をかけてカードを作らなくちゃいけないんですか。
カードを作り、カードリーダー等も作り、新しいシステムを構築して、NTTとか富士通、NEC、日立製作所などなどの大企業が大儲け。
企業との利権のためだけで動いているこの人達には何を言っても無駄なんでしょうね。自民党は数で押し切れるから好き勝手ができるとタカをくくっているんでしょうね。
でもね、そろそろ腹に据えかねた下々が増えてきていますよ。
政治家がダメなら、せめて経済界に自分たちがトップでいられるのは、社員の働きのおかげだと有難く思う人はいないでしょうか。まともなトップが欲しい!!

黄色い封筒

明日から劇団青年座の「黄色い封筒」が7/5~10吉祥寺シアターで上演されます。
このお芝居は、韓国で実際にあったお話で、過酷な労働者の現状を広く知らせることを目的に、市民団体ソンチャッコ(損害賠償仮差押えをストップさせるために手を取りあう会)が、劇作家イ・ヤングさんに依頼して執筆された戯曲です。

2013 年、双竜自動車は社員全体の36%の整理解雇を発表し、これに反対してストライキを起こした組合に損害賠償を請求、裁判所は組合側に47億ウォンの支払いを命じた。
このニュースに心を痛めた一人の主婦から時事週刊誌に手紙と47,000ウォンが送られてきた。
「私には想像もつかない大金ですが、もし 10 万人の市民が 47,000 ウォンずつ寄付をすれば、労働者たちの苦労を少しでも肩代りできるのではないでしょうか。」
かつては月給袋であり、いまは解雇通知が入れられる茶封筒にセウォル号事件のシンボル黄色いリボンを重ね合わせ、「黄色い封筒プロジェクト」が始まった。

韓国の実情を描いた戯曲ですが、どこもかしこも下々が泣かされるのだなぁと思います。
ストライキは労働者の権利であり、デモは民意を伝える一つの手段ですが、こうして戯曲にすることでも、多くの人に伝えることができます。
ドラマは、フィクションですが、事実を基に様々な形で伝える、または訴えることができます。
視点を変えることで、ドラマ性も変ってきます。これが創作の力です。

シナリオ・センター割引でチケット予約受け付けていますので、センター事務局へお問い合わせください。

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