高校野球
シナリオ・センター代表の小林です。高校野球が嫌いです。
だって、どっちが勝っても負けてもつらいんですもの。
ホントにどちらも必死に頑張っているからどっちを応援するっていうのもねぇ。甲子園の砂を袋に入れている姿を見ると胸が痛くなります。
連れ合いは、私のことを「バカじゃないの、勝負ってそういうもんだから面白いんでしょ」と。そうですよねぇ。
でもねぇ。私にはそういう気持ちもがないんです。見ている時は、判官びいきではないですが、どうしても負けている方を応援している自分がいます。
明日が、決勝なのだそうですね。仙台育英VS慶応。
仙台育英は連覇を、慶応は107年ぶりの決勝進出と話題がいっぱいですが、今回はちょっと慶応の方があの元プロ野球選手清原の息子さんがいる分、マスコミ受けしているのかな。
どちらも頑張って、いい試合を見せて欲しいと思います。
出身ライターの櫻井剛さんの「PLAY!勝つとか負けるとかはどーでもよくて」という映画が来春公開されます。
タイトルに惹かれています。(笑)
創作の肝
来週、内館牧子さんの小説「終わった人」の朗読劇を観に行きます。
中井貴一さんが主演ですし、小説での定年後の男のあり様は、ひたすら共感していたので、面白くみれるのではと楽しみにしています。
内館さんは、最近は小説をお書きになっていることが多く、出すとベストセラーに、さすがです。
内館さんの小説もドラマもヒットしないことがありません。どれも面白い。感情移入できる、何故なんだろうと思いました。
ふと、その昔講義をしてくださった時のお話を思い出しました。
ヒットする、面白いものになるのは、どこがちがうのでしょう。
いつも創作は、何を描くか×どう描くかだと申し上げています。
内館さんはいつも、シナリオはシナリオ・センターで教わったことだけで描いているとおっしゃってくださっています。
どう描くかは、シナリオ・センターで学ばれた技術を使って書いていらっしゃるのでしょう。
とすれば、こればかりは学べない「何を描くか」がピシッとしているからなわけですね。
その発想法を2001年の夏合宿で、惜しみなく語ってくださっていらっしゃいました。
「私は、テーマを考える時、『今世の中で言われていることが本当の正しいかどうかを、ひっくり返して考えてみる』ということをよくします。」「主人公のキャラクターを作る上でも一つひっくり返して、美貌とスタイルしか取り柄のない、それ以外は全部ダメという女性にしようと思いました。(註:「昔の男」の藤原紀香の役)」
また、企画を考える時は「『一行で話を言い表せるか』、どういう話なのかを明確にする必要があります。
『昔の男』では『昔の男30歳と昔の女29歳が再会し、揺れ動く話』
必ず一口で言えるかどうかを考えてみてください。
一体自分が何を描きたいのかということが絞り込めるのです」
明確ですね。これから、シナリオを描く時に、頭に置いてみてください。
特に、コンクールに挑戦しようと思ったら、内館さんいわく「ひっくり返してみる」新井一いわく「アベコベを考える」
企画の肝は、そこだと思います。