ヘリテージアラート
シナリオ・センター代表の小林です。台風の影響は皆様の付近ではいかがですか。
千葉や伊豆諸島には線状降水帯が発生したというニュースもあり心配です。
表参道は、朝方、強い雨が降っていましたが、今は大した雨もなくまったく問題がないように見えます。
とはいえ、何が起こるのかわからないのが自然、台風もどこへ行くのか、くれぐれも気を抜かないでくださいね。
久しぶりに嬉しいニュース。と言っても結果が出ているわけでもないのですが、やはり力を得た想いです。
亡き坂本龍一さんや村上春樹さん、桑田佳祐さんなど著名人の訴えも大きいですが、なにより国連
教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が「ヘリテージ・アラート」を発令したことは大きな力になります。しかも、今回の要請は、イコモス世界大会で各国代表による全会一致の採択を得て発令されたという重いものです。
神宮外苑の伐採について完膚なきまで否定してくれました。
イコモスは「東京において17世紀より継承されてきた『庭園都市パークシステム』のコアである神宮外苑地区再開発事業を阻止し、2023年9月より開始される3000本以上の樹木の伐採・移植を阻止するため、ヘリテージ・アラートを発令する」と声明。
大量の樹木が伐採・移植されることで「100年にわたり育まれてきた森は、完膚なきまでに破壊される」と指摘しています。
みんなが言ってきたことですよね。当たり前のことですよね。
それなのに国も東京都も三井不動産もわからないふりして、お金儲けのことだけ考えているって、本当に国のことなど思っていないとしか考えられない。
さて、さて、それを受けた西村環境相は、計画撤回を事業者などに緊急要請したことについて「環境に最大限配慮をした事業の実施を期待する」と述べ「都市緑地は、生物が生息し、住民が自然と触れ合う場所として重要だ」と指摘したようですが、ホントにちゃんと思っているなら、撤回をきっちり後押ししてくださいね。
ホントにホントに期待しちゃいますよ。
シナリオ作家養成開講
今週の日曜日17日は、149期シナリオ作家養成講座の無料説明会です。
いつも説明会でお話ししながら、知識と技術の違いって本当に大きいとしみじみ思います。
特に政治家や官僚の方々を見ていると、東大とか出ていらしてすごく頭もよく知識もお持ちのようだけれど、それを活かす技術はまったく持っていない気がします。
知識はそれを活かしてナンボです。活かした先が技術です。
お友達の中学生のお嬢さんにお菓子作りを教えたセンターのスタッフ。
お菓子づくりって分量だとか順番とか忠実に、基本通りやらないとうまく作れないのだそうです。
中学生のお嬢さん、何度も何度も作っていくうちに、手際もよくなり、今ではご親戚から市販のお菓子よりおいしいからと手土産用に注文がくるほどになったとか。
スタッフ曰く「基本をしっかりと身に着けて、何度も何度もやっていくとうまくなる。シナリオもお菓子作りも一緒なんですね。」
確かにね、知識を持つことは大事だけれど、知識を持っただけでは意味がない。それを技術まで高めていくことで、人の役に立ち、プロになれるのです。
創作は、いつも申し上げていますが「何を描くか×どう描くか」
何を描くかは作者自身の中にあるもの、どう描くかは表現技術。
シナリオ・センターは、どう描くかを徹底的にお教えすることで、あなたの描きたい何かを最大限に引き出していきます。
これから学ぼうと思われる方は、9/20、9/27シナリオ・ワークショップもありますので、体験してください。
日程は未定ですが、シナリオ・コンクールの公開講座も行います。
未来をつかむには、まず基本を。徹底してお教えしていきます。