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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

決めつけないで

シナリオ・センターの大本 シナリオの基礎技術

小心者

シナリオ・センター代表の小林です。モロッコの地震は大丈夫でしょうか。災害はいつどこにどこにでも起こりえるし、地震国日本に住むものとしては他人事と思えません。どのように支援をしていけばいいのでしょうか。
今日9月11日は、アメリカ同時多発テロが起きた日でもあります。もう22年も経ったのですね。
あれから世の中は変わったのでしょうか。少なくとも平穏には向かってはいません。どんどん悪くなっています。
テロも戦争も変わることなく世界中で起きており、その上、温暖化が原因で、山火事、大洪水など等自然災害も増えています。
そのせいか人心もやさしさが減り、攻撃的になってはいないでしょうか。

子供が大切だといいながら、子供の泣き声、公園や保育園、学校での声がうるさいとか、ベビーカーが邪魔だとか言う方が増えています。
確かに子どもの声はうるさいと思えばうるさい。甲高い声が多いですからね。
ベビーカーだって邪魔だと言えば邪魔です。
でも、それって一方的にしか見ていないからではないでしょうか。
私たちもそんな声をあげながら大人になってきたのです。周りの大人に育てられてきたのです。
社会で育てることが子どもにとっても大事だと思います。危ないことをしたら、怒ってもいい。
けれど、自分が不愉快だから腹を立て攻撃的になるとしたら、ちょっと人間として悲しいと思います。
弱いものに、刃を向けるのは小心者のすることです。
子どもやその親ではなく、腹を立てるべきところは、刃を向けるところは別にあります。
子どもを大切にしない社会しか作れないお上に怒りをぶつけましょうよ。

使用上の注意

シナリオ・センターの新井一樹が書いた「シナリオ・センター式 物語のつくり方」(日本実業出版社刊)はおかげさまで、7月末に上梓して、もう3刷一万部を越えました。ありがたいことです。

その帯に「プロのように『正しく悩む』方法がわかれば、あなたの物語は、もっともっと面白くなる」と書かれています。
上手いこと言うなぁと思いました。『正しく悩む』って、とっても大事なのですが、そこが難しい。

シナリオ・センターは、どう描くか、シナリオの技術をお教えしているところです。
あくまで、基本の技術をきちんと体得してもらいたいというところにこだわりがあります。
なので、まずシナリオの書式にうるさい。書式ができることは、五十音を覚えると同じだからです。
基本の時にはできるだけ使わせない技術もあります。ドラマに映画に当たり前に使われているのにです。
その筆頭が「回想」でしょうか。
「回想」の描き方はお教えしますが、使わないでねと申し上げます。
それはなぜか?プロのように正しく悩むためです。
時間を飛躍させるための映像表現として最大のものですし、会話で説明するのではないですから、これこそが映像表現だともいえるかもしれません。
ですが、シナリオ・センターでは、基礎のうちは「回想禁止」をなるべくしてくださいと申し上げています。
回想は説明ですから、ドラマのスピードが止まるのです。
「止まるだけでなく過去に戻るのですから、むしろ逆戻りする恐れがあります。そしてドラマがめちゃめちゃになります。それほど恐ろしいものなので、ちゃんと使用法を覚えてから描くようにしましょう」「回想は劇薬の上、覚せい剤みたいに中毒性がある」と新井は言います。
禁止ではありませんが、シナリオの構成として、登場人物の魅力を引き出すためにも本当の必要なのか、時系列で書いたらどうなるのかと、きちんと面白くなるように考えて欲しいということです。

シナリオ・センターの禁止事項はいくつかありますが、安易に使ってしまうことで、ドラマが面白くなくなるので、何が適切かを考えで欲しいということです。
シナリオ・センターの技術は、使用上の注意をよく読んで効果的にお使いください。

過去記事一覧

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