お金
シナリオ・センター代表の小林です。コロナが5類になったせいでしょうか、表参道のライトアップは久々の賑わい、混雑状態です。
人が賑わうのは心が弾みますが、インフルエンザもさることながら、今度は「溶連菌感染症」が流行の兆しといわれています。
どうも人混みでは、今もマスクはマストにした方がよさそうです。
子どもがよくかかる病気ですが、発熱、のどの痛みなどがあり、こまめな手洗いしか防ぎようがないみたいなので、くれぐれも気をつけて、楽しみながら今年を乗り越えましょう。
今年は、消費税収入が過去最高の23・8兆円になったそうです。
この税金はどこへいくのでしょうか。ちゃんと国民のために還元されるのでしょうか。
今更ながら知ったのですが、今回の大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」なのだそうです。ご存じでしたか?
半世紀前に大阪で行った万博とは全く違った趣旨のものなのだというのですが、テーマが活かされていればの話ですよね。
江戸末期にいったパリ万博がきっかけで、富岡製糸場の技術革新ができたように、何かの役に立つのであればそれは素敵なことです。
「いのち輝く未来社会のデザイン」って、300億もかけてリングを作ることなのか、わざわざ機運を上げるためにお金を使うことなのか、1700億以上のお金をつぎ込む必要があるのか、私には全く理解ができません。
地球規模の課題解決の場にするならば、ハコモノ行政、ただパビリオンを建てればいいでは、意味がないと思うのですが・・・。
地球規模の課題と言えば、気候変動。戦争。
だったら、立派なパビリオンを作るのではなく、開けっ放しの外で、世界中のお偉いさんから下々迄が、実際に蚊に悩まされながら暑くてかなわんとか、水が足りないとか、寒くてトイレが近いとかばっちり体感しながら語り合って、これじゃあまずいから、今すぐ何とかしようと、具体的に動くのはどうでしょう(笑)ま。夢です。
少なくとも、「いのち輝く未来」ためになら、まずは食事も満足にとれない子供たちに食料を、寒さに凍える人びとに暖かい毛布の1枚でも渡すことの方が大事だと思うのですが。
大切な税金は、誰かさんの懐をあたためるのではなく、子どもたちの心を、貧しい人々の生活を温めるために使って欲しいです。
葛藤
最近、日本語の乱れが気になっている方が多いかと思います。
お上が使うと、反対語のようになってしまって日本語の意味が変わってしまいます。(笑)困ったものです。
で、思わず「プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑」(日本文芸社刊)という本を買ってしまいました。
どう具体的に表現するか、頭の中にあるイメージを文章化するための本だそうです。
確かに私の文章を読んでいると、同じような言葉、描写しかありません。悲しいかな、ボキャブラリーが減っていることは明白です。
で、この本を読んだのですが、フィジカルとメンタルの表現が具体的に書かれていて、実に面白いです。
イメージ化する、特にフィジカルな表現は、文章表現、小説以上にシナリオに使えそうです。
例えば「葛藤」のフィジカルな反応は、
瞬きの回数が増える、頭を掻きむしる、唇を触りながら考え込む、視線が彷徨う、険しい表情、じっとしていられない、身なりに気をつかわない、質問に曖昧な返答をする、会話のキャッチボールができない、よく考えずに謝罪の言葉をいう、何かを口にしながらもやめる、無意識に首を横に振る、何度も頬を膨らませたりしぼませたりする、貧乏ゆすりをする、舌打ちを繰り返す、頭が締めつけられるように痛む、胃がキリキリと痛むなどの例が出ています。
映像描写で表すときに、具体的な表し方のヒントになりそうですね。
年末年始のお休みは、1年お疲れをとり、英気を養う時間にしていただきたいです。
その時は、他人のものを読んだり、見たりして、ご自分の肥やしにしてください。
来年、昇り龍になるために。