江戸時代にも劣る
シナリオ・センター代表の小林です。年を明けて、あっという間に10日経ちました。
元旦に能登半島地震が起き、羽田での飛行機事故火災と、一体今年は・・・と誰もに衝撃が走った年の始まりでしたが、今もなおさほどの変化がないことに違った意味で衝撃を受けています。
避難所も食料などの支援もうまくいっていない中で、議員やタレントが勝手に出向いたことに非難もあるようですが、それでも助かった人もおり、現地の事情もわからないことが見えたりと、なにが良いか悪いか一概に言えない感じがします。
私たちが批判、非難してよいのは、唯一お上です。
日本を司る施政者は、国民から様々な角度から問われるべきだし、それを真摯に(この言葉すっかり嘘くさくなりましたが)受け止め、次への指針とすべきなのです。
元旦ということもあったかもしれませんが、能登半島地震では、お上の動きが悪すぎます。
初動が余りにも遅すぎたし、もっと積極的に人員をいれていれば、亡くなった方の数も減っていたのではと思ってしまいます。
作家の北原みのりさんが、江戸時代、170年前の安政東海地震の時は、2日でお救い小屋ができ、各地から助っ人が来たといっていました。
通信機器もない江戸時代ですら、震災2日目にはお救い小屋ができたというのに、このろくでもない救援の仕方はなんだろうと思ってしまいました。
地震国日本には、何がどこに起きてもおかしくない、想定外はないのです。
能登半島は、特に最近危ない兆候があったにもかかわらず、迅速に避難できる体制を作っていないことに唖然とします。
ま、とりあえず裏金をもらった自民党の皆さんは、もらった額を全部寄付しましょう。
浄財とはいえないけれど(笑)、せめて一度くらい日本国民の役に立ってみたらいかがでしょう。役に立つということの本質を見極めてみましょう。
ああ、また今年も怒ってしまった。失礼いたしました。
新人シナリオ発掘プロジェクト
NPO法人文化芸術教育支援センターが行っている新人シナリオ発掘プロジェクトも第9回目を迎えました。
シナリオを学ぶ多くの人達に自分の作品が形になる場を作ろうという想いで、このプロジェクトは立ち上げられました。
シナリオは、映像化、舞台化してはじめて成立します。小説と違って書いただけでは完結しません。
そのシナリオを、どう演出するか、どう演じるか、多くのスタッフ、キャストとともに創り上げて初めて作品となるのです。
形になったものを自分が見ることできると、自分のシナリオの良さも悪さもわかります。初めて客観的にみえるのです。
なので、こうした形になる場を設けていただくことはとても素敵なことです。
今回のテーマはGAKUYA(楽屋)です。ワンシチュエーションのスリリングな会話劇をオムニバス作品で上演するそうです。
4つの作品、シナリオ・センターの受講生、卒業生の方々が描かれました。
「ボックス・オブ・チョコレート」渋谷七味さん
「たかがキス」アオヤマユキさん
「それゆけ、グリーン!」和田暁知さん
「大橋さんのいる楽屋」梅澤なるみさん
2024年1月17日から21日、全10公演、中目黒トライで上演です。
観覧チケット(ワンドリンク付き)と配信チケットがあります。
お問い合わせは、URL:http://bungei.org MAIL: info@bungei.org