menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

サマーセミナーで仲間と集う

マイナカード

シナリオ・センター代表の小林です。今日はなんという暖かさ。コートなしで歩いたのに、渋谷の宮益坂まで往復したらちょっと汗ばみました。

実は携帯のことでお店に照会してもらいたいことがあってでかけたのですが、なんと免許証かマイナカードがないと私自身の証明はできないので個人情報は出せないのだそうです。
店員さんいわく、マイナカードを皆さんに持っていただくために国から通達されていて・・・と。
で、マイナカードも免許証も持たない私は、私自身がそこにいても私を証明することができないのです。わたしはだれ?(笑)
マイナカードは任意です。
にもかかわらずマイナカードか免許証でしか証明されないって、任意のものでしか証明できない?なんだか変ではないですか?思わず「はぁ~!!」ってかんじ。
お上のやり口は、本当にひどい。そして余計なお金を使う。マイナカードだって2万円で釣らなければ増えなかったわけでしょ。一体いくらかけたのですか。
しかも公務員はマイナカード保険証も4%しか持っていない。
で、ニュースになって慌てて省内では持ったか、持ったかと毎日通達が来るようになったと官僚の友人。
でも、省内の診療所では誰ひとりマイナカード保健証も使わないし、カードを読み取る機械もないそうです。茶番?
自ら率先もしないで、下々にだけに押し付けるのはおかしいです。
私は、マイナカードを持つ気がないので、ずーっとこうやって追いやられていくわけで・・・。
マイナカードが必要かどうかは別としても、こうしたやり口はおかしいと思いませんか。
ちなみに、マイナカードをお持ちでない方は、住民票+保険証が必要だそうです。

聞く耳

それにしても、最近はお上から伝染しちゃったのではないかと思うほど、他人の意見や話を聞かない人が増えてきたそうです。
一方的に自分の意見をいい、自分と違う意見の人は排除したり、SNSで攻撃したりします。
コミュニケーションをとることがなかなか難しく、直ぐにハラスメントだと突っつかれることになります。
友人たちも、会社でコミュニケーションがうまくとれず「こうだった、ああだった」「どうすりゃいいんだ」とこぼすことしきりです。
そんな友人たちの愚痴を聞きながらふと「あれっ、大丈夫だろうか?」と心配になりました。

シナリオ・センターの授業は映像表現の技術をお教えしていますが、シナリオをうまく描けるようになるためには実践、毎週書いて来る習作を読み合うことが一番、ようはメインはゼミナールです。
ゼミナールでは、お互いの作品を読み合って、感想を言い合い、講師が講評するというシステムです。
自分の作品が、他人にどうとらえられるか、どうすればもっと他人に伝わるかを知るための授業です。
なので、絶賛されることもあれば、うまく通じなくてつらい思いをすることもあるでしょう。
読み手も聞き手も真剣に作品と向き合えば合うほど、それぞれがしんどい気持ちになるかもしれません。
もしかしたら傷つけあう?
そう思ったとき、今の風潮には合わないやり方なのだろうかと、ちょっと心配になったのです。
でも、ゼミナールは大きなトラブルもなくうまく回っているように思います。
それは、なぜか。
センター生の皆さんがちゃんと「他人の話を聞く耳」を持っているからです。
人は皆違い、誰一人同じ人はいません。
自分とまったく同じことを感じるわけではないことをきちっと理解されていて、だからこそ他人の感想に真摯に耳を傾けようとしていらっしゃるのだと思います。創作する者だけが持つ力なのでしょう。
創作の庭に立つ者は、みんなちょっと変わっているかもしれません。他人と視点がちょっとずれている方が魅力的な独自の作品になりえますしね。
そのことをきちっとわかっていらっしゃるからこそ、お互いを認め合えるのでしょう。
そんな仲間が3000人強も集っているシナリオ・センター。
もしかしたら、創作を通して世界を動かしていく大きな力になるかもしれません。ペンは剣より強しです。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ