動け3・11
シナリオ・センター代表の小林です。今日は3・11,あの東日本大震災から13年経ちました。
でも、いまだに復興とは言えない状態で、特に福島原発は手の打ちどころもなくズルズルと廃炉にもできず、海へ汚染水をたれ流すというていたらく。
岸田首相が3.11の復興祈念式典でまたまた力強く「政府においても震災の大きな犠牲の上に得られた教訓を風化させることなく、能登半島地震をはじめとする自然災害への対応に活かし、災害に強い国づくりを進めていくことを、改めてここに固くお誓いします」と。
この人がこういうことばかりを平気で言うとホントに腹が立ちます。
対応を活かし・・・と言っても、政府はほとんど何もしていない、ボランティアなしでは何ひとつ動かないのに、対応の仕方がわかっているように言うのはおかしいです。
じゃあ、目の前の能登半島地震の対応はどうなっているのですか。
志賀原発も危ういというのに、断水もまだまだだというのに、冷たい弁当ばかりだというのに、住民の生活にどのように対応してくれるのでしょう。
綺麗な言葉ばかり連ねるだけで、何ひとつ実際に動かない、具体的にならない・・・はぁ~。
それにしても国税庁はなぜ動かないのでしょうか。トップにどれほど頭を抑えられているのですか。
国民の94.5%の人が裏金議員全員の税務調査をしろと言っているのに、公僕なのに何故やらないのですか。
何も難しいことではないですよね、一般だとなにかと調査に入るではありませんか、国民の義務の税金について明確にせよといっているではないですか。議員は国民ではないのかな。
議員の皆さんも痛くない腹を探られているよりも、調査してもらってすっきりしたらいかがです。
本当は税務調査を望まれていますよね、議員の皆さん。
碁盤斬り
出身ライターの加藤正人さんの小説がでました。
「碁盤斬り~柳田格之進異聞~」(文春文庫)
時代小説です。
この小説は、5月17日に上映となる「碁盤斬り」の原作であり、映画では、主人公の柳田格之進を草彅剛さん、その娘お絹を清原果耶さんが演じられます。
あらぬ嫌疑をかけられ、藩を追われ、妻を自死で亡くした柳田格之進は、江戸に出て娘と貧しい暮らしを強いられている。
格之進は、剣も強いが囲碁にも強く、藩では藩主にも一目置かれていた存在だったのだが。
まじめで曲がったことが嫌いな格之進は、絹の縫物の賃仕事と格之進の篆刻でやっと凌いでいたが、ひょんなことから質屋源兵衛と知り合い、囲碁を通して友達となる。
ある日、嫌疑が解けたと藩士から知らせがきて、彼を陥れた人物は妻をも自死に追いやったと初めて知り復讐の旅に出ようとする。
時同じくして源兵衛の番頭から50両盗んだと嫌疑をかけられ、お絹は遊郭に身を売りに。
囲碁知り合いの女将の裁量で大晦日までお絹は遊女にはせず待っているから、復讐と嫌疑を晴らすようにと言われる。
仇討ちの旅に出た格之進は、大晦日までに仇をうち、50両を用意することができるのか。
加藤さんはご存じのように映画脚本で多くの賞を受賞されていらっしゃいます。その脚本のすばらしさは類を見ません。
そんな加藤さんがこの「碁盤斬り」は、ご自分の小説を脚色されて映画化されました。
小説と映像の違いを見事に見せてくださると思うので、是非とも小説を読んで映画を観ていただければ、脚色の妙をわかっていただけるのではと思います。
加藤さんは囲碁がお好きなだけに、小説の中にも囲碁の手が色々出てきます。
囲碁は勝てばいいというのではなく、やはり品性のある打ち方が大事なのです。
もちろんスポーツでもなんでもすべての勝負は、勝ち負けだけではなく、勝負のきれいな手というものが大事にされますが、碁盤の上に現れる品性はより誇り高きもののように感じました。
誇り高い格之進だからこその囲碁の打ち方がまた見事です。
私は、囲碁というものを全く知りませんでしたが、最近、藤澤一就八段の後援会の発起人になったのです。
お披露目の席で、私とか顔合わせたは加藤さんは、意外な出会いにびっくりされていましたが、ただ藤澤八段の奥様と友人というだけの関係で・・・(笑)
ご縁というのはおかしなものですね。