第47回日本アカデミー賞脚本家や映画に詳しくない方はこの機会に！ | シナリオ・脚本、小説も！プロの技術が学べる学校

第47回日本アカデミー賞

シナリオ・センター出身ライターの山浦雅大さん脚本『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が優秀脚本賞を含む計8部門で優秀賞を受賞。また、坂口理子さん脚本『銀河鉄道の父』に出演された菅田将暉さんが優秀助演男優賞を受賞されました。

こちらのブログでは、上記2作品についてご紹介。現在シナリオ・センターで学ばれている方は「自分もいつかはあの舞台に！」とモチベーションが上がるのでは。

また、今回最優秀脚本賞＆優秀脚本賞を受賞された脚本家リストも掲載します。「シナリオを書くことに興味があるけど脚本家のことも映画のこともあまり詳しくない……」という方はこの機会にチェックしてみてください。

山浦雅大さん脚本『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

＝あらすじ＝
親にも学校にも不満を抱える高校生の百合（福原遥）は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年・彰（水上恒司）に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で、間もなく命懸けで出撃する運命にあった――

本作は汐見夏衛さんの同名小説を映画化したもの。メインターゲットであるティーン＆若者世代が劇場に足を運び、号泣する観客が続出。幅広い世代の人たちにも口コミで評判が広がり、ロングラン上映となっています。

出身ライターの山浦雅大さんは、監督の成田洋一さんとともに優秀脚本賞を受賞。
成田さんは優秀監督賞も受賞。

その他、水上恒司さんが優秀主演男優賞を、伊藤健太郎さんが優秀助演男優賞を、松坂慶子さんが優秀助演女優賞を、福原遥さんが新人俳優賞を、鈴木健太郎さんが優秀録音賞を、岩間徳裕さんが優秀編集賞を受賞するなど計8部門で優秀賞を受賞されました。

©日本アカデミー賞協会

▼YouTube
松竹チャンネル/SHOCHIKUch
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』本予告90秒

坂口理子さん脚本『銀河鉄道の父』

＝あらすじ＝
質屋を営む裕福な宮沢政次郎（役所広司）の長男に生まれた賢治（菅田将暉）は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチ（坂井真紀）を振り回す。さらに、宗教に身を捧げると言って、東京へ家出してしまう。そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシ（森七菜）が、当時は不治の病だった結核に倒れてしまう――。

原作は門井慶喜さんの同名小説（第158回直木賞受賞作）。

脚色を手掛けたのは出身ライターの坂口理子さん。
以前、お話しいただいた模様もこちらからご覧ください↓
▼映画『銀河鉄道の父』や舞台ユニット「Project未來圏」について