春、門出

シナリオ・センター代表の小林です。桜開花の話がちらほら聞こえてきます。
ここのところ卒業式に桜という感じでしたが、今年は入学式に満開の桜というタイミングになるらしいです。
私が子供の頃は、入学式＝桜が決まりで、桜の下で記念撮影は決まりの光景でした。
桜がどうであれ、春は別れと出会いの季節。様々な物語が生まれてくるでしょう。
できることなら、この春はすべての膿を出しきって、政治の世界を一掃したいです。
この話になると怒りの勢いが止まらないので、今日はやめておきます。
だって、嬉しことがあったのですもの(笑)

今日は、笑顔の出会い、新たな出発の場に居合わせることができました。
「TBS　NEXT WRITERS　CHALLENG2023」の授賞式が行われました。
このコンクールは、新しいライターとの出会いを求め、ここで選ばれた方と半年間ライターズルームでプロデューサーの方々と共に企画・シナリオづくりをしながら、ライターとして1本立ちしてもらうというコンクールです。
今回8作品、9名の方が選ばれました。
シナリオ・センターの方も4名入選されました。
おめでとうございます！
久々に授賞式の場で、喜びにあふれている皆さんの姿を拝見して、とても誇らしく嬉しかったです。
優秀賞「サトシ」三嶽　咲さん
佳作「ノット・ギルティ～僕たちに罪はない～」齊藤ようさん
チャレンジ賞「ブライズメイド」MARIRINOさん（双子の姉妹です）

ライターズルームでは、大賞も他の賞もなんの差もなく、実力は伯仲です。
これからは脚本家としての力の見せどころです。
新しい仲間との出会い、仕事と出会い、大事にしながら、ご自分の視点を大切に頑張って欲しいと願っています。
いつでも応援しています。

選ばれしもの

1600本近い応募の中から選ばれた作品、どんな視点の作品が選ばれたのか興味がありますよね。
応募された方もたくさんいらっしゃると思うので、次回チャレンジのヒントになるように簡単なあらすじだけちょっとお知らせしますね。
選ばれた作品がそれぞれ傾向も違うので、同じようなものを作ればいいということではありません。
ご自分の作品に足りなかったものを見つけるためのヒントにしてください。

「フェイクマミー」名門小学校を舞台に、1年間に背の母親を演じてくれという依頼をすることからはじまる、全く違う生き方をしてきた2人の女性の物語。時代の変化に耐えきれず生じた現代社会のひずみに立ち向かう勇敢な女性と家族のあり方を、子どもを軸に描いていくホームコメディ。

「フォグ」認知症と戦う女性が、娘と孫の再会を夢見て戦友となる女性ジャーナリストとともに警察、反社会勢力、メディアをも翻弄しながら、罪を重ねていくクライムサスペンス。

「サトシ」ビットコインを発明したのは2人の日系女性だったという発想を膨らまし、彼女たちが自分たちの正義を貫こうと奮闘し、強欲に膨れ上がり続ける金と権力に対し戦いを挑む世界経済の闇を描くマネーエンタテイメント。

「女神がのぞいた万華鏡」ミュージカル制作現場を舞台に超絶負けず嫌いな衣装デザイナーと超絶あまのじゃくな原作者が、罵り合い、殴り合い、大げんかを繰り返しながら次第に惹かれ合っていく女性2人のラブストーリー。

「庄司家の辞書メシ」「辞書だけを頼りに、料理を作ってくれない？」という入院中の母親の不思議な依頼に、料理初心者の家族が挑む「辞書メシ」を作り食べることで食を通じた家族再生を描くホームドラマ。

「ノット・ギルティ～僕たちに罪はない～」ある大学の「法学部刑法ゼミ」を舞台に、米国帰りの敏腕弁護士が特任教授として現れ、大学内で起きた事件を検察官の立場で調査し、生徒たちと向き合う授業を行う、学生たちの成長を描く異色のリーガル作品。

「とみちゃん先生！」祖母の手料理で育った高校生の主人公が、家族のために料理することに目覚め、そのきっかけを作った料理研究家とみちゃん先生との交流を通し、料理の楽しさと青年の成長を描いた青春料理作品。

「ブライズメイド」かってアイドルグループとしてともに過ごした女性たちが、メンバーの結婚式にブライズメイドとして集結し、その結婚式で花嫁が殺されてしまうところから事件に巻き込まれていく、考察せずにはいられないミステリー作品。

いかがでしたか。それぞれ傾向も違うけれど、どの作品も切り口が素晴らしく面白そうで、シナリオを読んでみたくなりますね。
次にライターズルームに呼ばれるのがあなたになるように、魅力的な作品のヒントにしてくだださい。