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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

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映画「一月の声に歓びを刻め」洞爺湖

創立ラジオドラマ大賞

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は、TBSでの嬉しい授賞式でした。
創作ラジオドラマ大賞の発表、またまた嬉しいニュースです。
大賞 門前日和さん作『父さんが会いにきた』
佳作 三谷武史さん作『サクラサクラ』
奨励賞 青山ユキさん作『優しい嘘』
おめでとうございます!
4月のスタート時期と重なって、前へ前へと受講生の皆さんが背中を押してくれています。
私もやる気がモクモク湧いてきちゃいます。
皆さんのご活躍はありがたく、創作に励みたい方のためにより一層の力を注いでいきたいと思います。ありがとうございます。

物価高を乗り越える2つのお約束って、使えない約束手形をまたまた出してきたお上。
何一つ約束を守れない人にお約束されてもねぇ~。
子ども支援金だ、国民健康保険の値上げ、相続税増税、たばこ税増税・・・etcetc国は召し上げようとしています。
食料品をはじめありとあらゆるものが値上げラッシュで、大企業しかできない賃上げだって額面は増えたように見えても手取りは減ってしまうのが現実だし・・・下々を困窮させて、戦争へ追いやった戦前を彷彿します。
踊らされてはなりません。生きていくためにちゃんと声をあげていきましょう。

キャラクターの魅せ方

先日、三島有紀子監督の映画「一月の声に歓びを刻め」を観ました。
若い時からの友人であるフードスタイリスト石森いづみさんから、ご自身の洞爺湖の別荘で撮影し、映画に出てくるお節なども手掛けたから見てよと言われて。
フードスタイリストというとお料理を作る人のように思いますが、作らないわけではありませんが、フードコーディネーターとも違います。
この話にはどんな料理があうのかとか、このキャラクターだったら何をどう作るのかとか、料理のための食器だとかテーブルセッティングなど小道具を用意するのが主です。
石森さんは、伊丹十三監督の映画「タンポポ」で頼まれたことがきっかけで、フードスタイリストという仕事を生み出した生みの親であり、今や映像界に欠かせない第一人者です。
このフードスタイリストが選ぶ食器、食べ物は、実はドラマ形成する大切なものなのです。
シナリオ・センターでいつも言っている小道具なんですね。

今回の三島監督の映画でも、家族を象徴する日本の文化であるおせちを使って、家族の崩壊、主人公のキャラクターと苦悩を色濃く出されました。
小道具でキャラクターを見せられるのです。小道具には必ずエピソードをつけます。
新井一は、キャラクターついて「風呂屋で紹介するな」と言っていました。
例えば、魚屋さんだったら、その人の鮮魚店で紹介するのが一番早いですよね。でも、不特定多数のいる場所、路上だったり、飲み屋だったり、不特定多数のいるところでは画面では紹介してくれないのです。
そう、だから裸しか見えないお風呂屋さんではわかりにくいということです。(笑)
画面で説明せずにわからせるということは、なかなか難しいことですが、エピソードがある小道具を使うという手もあることを覚えておいてください。
キャラクターはすべての物語、テレビ、映画、小説でも漫画でもゲームでも一番大事なものですね。
どのようにみせていくか、腕の見せ所です。

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