助け合い
シナリオ・センター代表の小林です。能登半島地震の寄付も送り先を考慮しながら寄附を募っているところなのに、今朝の台湾の地震、沖縄への津波と驚きのニュースが入りました。
台湾の地震は被害が甚大なようで亡くなられた方も多く心配です。
東日本大震災の時も熊本も能登もいち早く動いてくださったのが台湾です。
日本もすぐに対応してほしいです。日本のお上はできるでしょうか。
能登半島地震の対応もひどいままなので、心配ですが、せめてちゃんと礼を尽くしてやって欲しいと思います。
シナリオ・センターの鹽野講師が主宰しているTHE RABBITS‘BASEが4月21日、一般社団法人日本音楽技術協会と共催で「NOTO AID+」JAZZとトークで贈る能登応援イベントを行います。
能登半島地震で被災された方々への寄付を募る無料コンサートです。
4月21日(日) 13:00~15:30 男女共同参画センター横浜 無料
配信 ツイキャス(1000円/件※投げ銭あり)整理券はhttps://notoaid.peatix.com
主催の鹽野さんは、お芝居を通して乳がんの啓発運動もされており、今回は命を守り合うをテーマに、能登半島地震への応援をされるそうです。
尚、寄付先は、顔の見えるところへの寄付を検討してます。
シナリオ・センターも寄付を募っていますが、まったく同じ気持ちで、万博などに使うようなところではない、必要な方々に直接お渡ししたいと願っています。
本来は公助が一番だと思うのですが、情けないお上に任せていられない今、私たちができる形で能登半島も台湾も応援していきたいです。
シェアの法則
先日、青年座さんの「シェアの法則」を観てきました。
会場は六本木の俳優座劇場で、歴史ある劇場ですが25年には閉館になるというちょっと寂しい思いもあり、感慨深く観劇しました。
「シェアの法則」は、2021年緊急事態宣言下でひっそりと上演され、ようやく胸張っての凱旋公演(?)となりました。
お話は、シェアハウスが舞台です。年齢も職業も国籍も違う人々が共に穏やかに仲よく暮らしています。大家の喜代子がワケアリの面々の世話をよく見て、母親のような存在だったからこそです。その喜代子が、怪我をして入院をすると税理士の夫秀夫が家賃の大幅値上げを言い出し、住民たちと対立。その上秀夫は自分の後を継がなかった息子とも断絶してしまうのです。
その時、喜代子の入院先から電話が入り・・・秀夫は。
2021年青年座で公演した戯曲、2023年に小野武彦さん主演で映画にもなっており、映像と舞台にもなった脚本は、戯曲もシナリオも岩瀬顕子さん。
シェアハウスを舞台に今の世の中の在り方を切り取っています。
シェアハウスは、価値観の違う人たちがどうやって共に生きて行くことができるのか、ある意味社会の縮図のようなものです。
岩瀬さんは「完全に自分と同じ考えを持つ人などこの世のなかに一人もいません。
それでもお互いの違いを尊重し、共感することはできるはず。
私たちは地球上のすべてのものをシェア(=共有)しています。水も、土も、太陽の光も、空気も・・・そんな地球という名のシェアハウスの住人として、この大きな家を存続させるために最も重要なことは共感する力ではないでしょうか。」おっしゃって、「いろんな靴を履いてみる」ことと。
「Put yourself in someone’s shoes」イギリスの諺で「誰かの靴を履いてみる」つまり相手の立場から物事を見てみるということです。
涙あり笑いありのお芝居の中で、もっとも身近で根深く切実な問題を岩瀬さんは、さりげなく共に生きるために大切なことを伝えてくれています。
心の中にスーッと入っていくお芝居でした。
私も声高に怒るばかりでなく、こういう風にお伝えできるようになりたいと思いました。(笑)
創作というものは、人の心に入り込む素晴らしい武器ですね。