シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。シナリオS1グランプリの授賞式が行われました。
シナリオS1グランプリは、シナリオ・センターが映画演劇文化協会と主催しているシナリオコンクールです。
1時間ものと2時間ものの2本立てです。今は2時間もののコンクールはほとんどないので貴重なコンクールでもあります。(自画自賛!)
応募してきたシナリオは、1編1編、粗より段階の審査員からきちんと読み込んで審査をするので、本当に実力があると認められた作品が受賞します。
賞金も少ないし、映像化する保障があるわけでもありませんが、実力については折り紙つきです。
「月刊シナリオ教室」に受賞作品は必ず掲載され、多くのプロデューサーの目に留まります。
そこから、いくつもお声掛けをいただいています。
S1受賞者の出身ライターといえば、現在放映中の「ぴんとこな」(TBS木曜日夜9時)の脚本家高橋麻紀さんもそうですが、古くは赤川次郎さんはじめたくさんいらっしゃいます。
最終審査まで行くと、力としては横一線に並んでいます。
でも、そこで、グランプリと最終で終る差は何かといえば、その作者にしか書けない視点だと私は思っています。
創作には正解はありません。ですから、ゼッタイということはないのです。
同じものをみても、面白いという人もいれば、つまらないという人もいる。笑える人もいれば泣ける人もいる。みんなそれぞれの感性で見るのですから、正解を求める必要はありません。
宇宙に唯一無二の存在である自分自身の視点で描けばいいのです。
ですが、自分自身の視点(考えや想い)をたくさんの人にわかってもらい、共感してもらえるように伝え方、見せ方は考えなければいけません。そここそが大事なところ、技術の必要なところです。
昨日、授賞式が終ったあと、受賞者のみなさんとお祝いの会を行いました。シナリオS1グランプリは賞金こそ少ないですが、授賞式後飲み会をします。
受賞者の方々が審査員と、忌憚なくお話していただくことでご自身の今後の力にしていただければと思っていますが、センターとしては、お人柄やご本人の想いを知ることで受賞者の皆さんをどう売りだせばいいのかを考える礎になります。
コミュニケーションはどんな場面でも大事です。
8月26日月曜日の「ミソ帳倶楽部」は、青年海外協力隊の方々をお招きします。>>詳しくはこちらから
実は、青年海外協力隊をモチーフにした映画のシナリオコンクールが行われるからです。「青年海外協力隊創設50周年記念映画シナリオコンテスト」
よい作品を創るには、まず「知る」ことが大事ですね。
海外青年協力隊とはどんなことをしているのか、どんな映画を創りたいのか、コンクールの傾向はなど、色々な角度からお話を伺います。
ナイショの話ですが、「シナリオ・センターには優秀なライターが揃っているとお聴きしているので、是非応募して欲しい」とおっしゃってくださいました。
ドラマのネタとしても、なかなか知ることができないものです。ご参加下さい。